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他者への気遣い、心にも時間にも余裕が必要ですね。映画「アオラレ」

私の息子はとても怖がりな性格です。
そんな息子は近々、自動車免許を取得するために教習所に通うことになりました。
今から
「高速教習、めっちゃ怖い。」
「雪道でスリップしたら…。」
と、ビビリまくっています。
それもこれも、多分全部私のせい。
私が高速道路を運転中、ずっと怖い怖い言い続けていたり、ガタガタの雪道を半泣きで運転していたからだと思うのです。
きっと、助手席の息子も怖かったんですね。
そして、一番、怖いのは「あおり運転」だとのこと。
大丈夫、教習車をあおる人は多分、そんなにいないと思う。
けれど、息子がこれから乗るかもしれない車にはちゃんとドライブレコーダー付けないといけませんね。
ほんと、あおり運転は怖いもの。

さて、今回ご紹介する映画は「アオラレ」です。

では、あらすじを簡単に

美容師のレイチェルはシングルマザーです。
朝寝坊をしてしまったレイチェルは大慌てで息子のカイルを車に乗せ、学校に遅刻したくないという息子のために高速に乗るも、高速道路は大渋滞。
しかも、レイチェルの度重なる遅刻に怒った雇い主は電話で彼女にクビを宣告します。
最悪の気分のまま高速を降り下道を走るのですが、信号待ちの際、前の車が青になっても発進しないため。クラクションを鳴らします。けれど、それでもまだ動かず。イライラしていたレイチェルが追い越すと、運転手の男が「運転マナーがなっていない」とレイチェルに謝罪を求めます。しかし、彼女は拒絶して車を出すのでした。無事に息子を学校に送り届け、給油するためにガソリンスタンドに寄った彼女は売店でさっきの男に尾けられていることに気づきます。

作品情報

監督はデリック・ボルテです。ドイツ生まれ。
ファインアートやグラフィックデザインの経歴を生かしてミュージックビデオやMTV の音楽番組、CM などを手がけていました。
映画監督デビューは自ら脚本を執筆したデミ・ムーア、デヴィッド・ドゥカヴニー主演のコメディ『幸せがおカネで買えるワケ』(2009年)です。

あおり運転男を演じたのは2000年公開の『グラディエーター』でアカデミー主演男優賞を受賞したベテラン俳優のラッセル・クロウです。
『グラディエーター』、『ビューティフルマインド』(1992年)で魅せた重厚な演技。そして『レ・ミゼラブル』(2012年)では見事な美声も披露していましたね。
それもそのはず、どうやら自身でバンドも組んでおり、リードボーカルを務めているようですよ。

レイチェル役を演じたのはカレン・ピストリアスです。オーストラリア、ニュージーランドの舞台、テレビ、映画で活動している俳優です。本作でハリウッド初主演を果たしました。
本作のオーディションの話が来たときはシドニーの生地屋でパートをしていたようですよ。

早起きは三文の得ですよ

さて、日本でも社会問題として近年、大きな話題となっているあおり運転。
映画の公式サイトによると、全ドライバーの83.1%が経験しているようですよ。
私も何度か経験していますが、精神的なダメージは大きいですね。
主人公のレイチェルは離婚し息子を一人で育てています。でも、ちょっと時間にルーズかな?遅刻を原因にクビを宣告されるってそういうことですよね。
そして、渋滞と前の車が動かないことにイライラし派手にクラクションを鳴らしてしまった。更に追い越し、謝らない。触っちゃダメな人だとは思いもせず…。
でも、そんなヒロインへのモヤモヤもラッセル・クロウ演じるサイコパスが凌駕してしまうのです。
もうとにかくすごく怖い。ヒロインを追い詰めるためには邪魔なものは徹底的に排除していくのです。怖い怖い…。
「謝れ」と言われた時に謝ればよかったのに…。
ヒロインもあおり男もどちらも他者を気遣うという余裕がなさすぎるかなと感じました。
嫌なことに巻き込まれないように「イライラしない」「余裕を持って行動する」当たり前ですがそれが大事ですね。
Beautiful Life Designの読者の皆様の中には、ドライブが好きな方も多いでしょう。
好きな音楽をかけながら景色を楽しむ。気ままに車を走らせるのは良い気分転換になります。最高のおひとりさま時間を満喫するためにも優しい運転を心掛けたいですね。

【アオラレ】
監督:デリック・ボルテ
脚本:カール・エルスワース
出演者:ラッセル・クロウ
カレン・ピストリアス
ガブリエル・ベイトマン
ジミ・シンプソン
音楽:デヴィッド・バックリー
撮影:ブレンダン・ガルヴィン
上映時間:93分
製作年:2020年
製作国:アメリカ

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