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心の奥底にしまっている繊細な部分がグッと捕まれる。映画「ファーストラヴ」

「ファーストラヴ」=初恋。
覚えていますか?初恋。私、もう何十年も経ってしまったのであまり記憶が定かではありません。多分、幼稚園の時かな?相手が誰だかは完全に忘れています。
でも、初めて告白した人のことは覚えていますよ。
高校1年生の時、通学するときの電車で毎朝会う、工業高校の3年生でした。
背が大きくて優しそうな感じの人でした。
ひとめぼれでした。意を決して手紙を渡したのですが、返事を聞くのが怖くて、次の朝から電車の時間を変えてしまい、それきりになってしまいました。
彼が卒業する前にチラッと顔だけ見たけれど悲しくて大泣きしてしまったのを覚えています。いやだ、私にも可愛い頃あったのね。
でも、その彼、その数年後、私の高校の同級生と結婚したんですよ。
知人経由で聞いたんですけど、彼女を選んだ理由が「○○高校出身だって聞いて。昔、そこの子に手紙貰ってね。あまずっぱい思い出なんだけど、懐かしくなって…」
なんですって?それ、もしかしたら私?いや、違う、絶対違う…違うと思いたい。違うって誰か言ってください。

さて、今回ご紹介する映画は「ファーストラヴ」です。

では、あらすじを簡単に。

川沿いを血まみれで歩いていた大学生の聖山環菜。
彼女は自分の父親で、画家の聖山那雄人を殺した容疑で逮捕されます。
「動機はそちらで見つけてください」という環菜の挑発的な言葉は、世間を騒がせます。
そんな中、事件を取材する公認心理師の真壁由紀は、夫・我聞の弟で環菜の弁護士を担当する庵野迦葉とともに、環菜の動機を探るために拘置所の接見室で彼女と面会を重ねます。
環菜の二転三転する供述に翻弄され、真実がゆがめられていく。
しかし、由紀は環菜に過去の自分と似た“何か”を感じ始め…。

作品情報

監督は堤幸彦さんです。テレビドラマ、映画で数々の大ヒット作を手掛けている監督さんですね。『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』『TRICK』『SPEC』などは夢中になって観た作品です。
以前、こちらでは映画『20世紀少年シリーズ』と『望み』をご紹介しました。

原作は島本理生さんです。本作で2018年の第159回直木三十五賞を受賞しています。

主演は北川景子さんです。1986年生まれ。兵庫県出身です。
2003年「ミスSEVENTEEN」にてモデルデビュー。
女優としての活動は「美少女戦士セーラームーン」(2003年~2004年)からです。
銀幕デビューは2006年「間宮兄弟」です。
端正な美貌はまさにクールビューティー。同性からも圧倒的支持を受けている女優さんですね。生まれ変わったらこんなお顔になりたいです。

共演は中村倫也さん、窪塚洋介さん、芳根京子さん、木村佳乃さんです。実力派俳優で固めていますね。

胸がヒリヒリします。

「ファーストラヴ」タイトルだけだとなんだか甘酸っぱくてほんのりと切ない初恋をイメージしてしまいますが、全然甘酸っぱく無い。
テーマは重くそしてとても苦しい。
幼少期に親や周囲が与えたトラウマは大人になっても心に思いしこりとなってその人を苦しめています。
親が何気なく言った言葉でも傷つくことはあるのです。
主人公の由紀や環菜に母親が投げつけた言葉や態度は、母親にそこまで酷いことをされたことのない私でも、些細な言葉で傷ついたことが蘇ってきて、いたたまれない気持ちになってしまいました。熱い空気を飲み込んだように気管支辺りがヒリヒリとするのです。
環菜役の芳根京子さんの迫真の演技にはとてもひきこまれました。視線、声、仕草すべてが環菜でした。背中ポンポンしてあげたい。
切なく苦しいお話ですが、サスペンスとしての見ごたえも充分にあり、意外にも観た後は自分も頑張ろうと思わせてくれる映画です。

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【ファーストラヴ】
監督:堤幸彦
脚本:浅野妙子
原作:島本理生
出演者:北川景子
中村倫也
芳根京子
板尾創路
石田法嗣
清原翔
高岡早紀
木村佳乃
窪塚洋介
音楽:Uru『ファーストラヴ』
上映時間:119分
製作年:2021年
製作国:日本

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