少し幸せになれそうな気がする映画「アメリ」

スーパーに買い物に行き、小腹が空いていたのでパンを買おうと思った私の目の前に、焼きたてで現れたのが「はちみつバターパン」。
私は、はちみつが大好きです。はちみつが大好きなのでくまのプーさんも大好き。
むしろプーさんになりたいほど、はちみつが好きです。
すぐさま3つ袋に入れました。
車の中で食べようと思ったのですが、じっくり味わいたいので家まで我慢。
車内にはちみつの匂いが漂い、もうそれだけで自然と笑みがこぼれます。
帰宅し、買い物したものを妹に預け、部屋に直行し、袋を開けパンを取り出すと、まずははちみつの香りを堪能するために匂いを楽しみ、そしてすぐに食べてしまうのはもったいないので一口大にちぎり口の中に投入。
ああ、はちみつって素晴らしい。ねっとりと舌に絡みつく濃厚な甘さ、芳醇な香り…。体中が幸せで満たされます。
パンを食べ終え、コーヒーを飲もうとカップを口元に持っていくと、指先にはちみつの残り香が…。鼻先に近づけクンクンと匂いを楽しみながら飲むコーヒーもまた格別でした。
こんな日はちょっと幸せ。

さて、今回ご紹介する映画は「アメリ」です。



では、あらすじを簡単に

モンマルトルのカフェ「ドゥ・ムーラン」で働くアメリ。
コミュニケーションが苦手でいつも何かを空想している、少し風変わりな女性です。
小さい頃のアメリは、父親の勘違いで心臓に病を抱えていると思われ、学校に行かずに教師である母親に勉強を教わり家に閉じこもっていました。
おかげで友達ができず、空想の世界に生きていました。
ある日、アメリは自宅のアパートの壁に隠された、古ぼけた小さな箱を見つけます。
中には少年の物と思われる宝物がぎっしり。彼女は持ち主を探し出し、ちょっとした工夫をして無事に返却します。
幼い日の宝物を手にした持ち主の喜びを目の当たりにしたアメリは、その日から周囲の人をちょっぴり幸せにすることを思いつきます。

作品情報

監督はジャン=ピエール・ジュネです。フランス出身で脚本家としても活躍されています。本作の脚本も書かれていますね。
友人の映画監督マルク・キャロと組み短編映画やアニメーション映画を製作し、1991年、共同で監督した『デリカテッセン』がフランスで大ヒットしました。この作品でセザール賞の脚本賞と新人監督作品賞を受賞しています。
1997年、『エイリアン4』の監督としてハリウッドデビューしました。
彼の作品は、独特の世界観とブラックユーモアが特徴です。

主演を務めたのはオドレイ・トトゥです。フランス出身の女優です。
1996年にテレビ映画の端役でデビューしました。
1999年に公開された映画『エステサロン/ヴィーナス・ビューティ』がフランス国内でヒットし、2000年のセザール賞有望若手女優賞とシュザンヌ・ビアンケッティ賞を受賞しています。
そして、2001年本作『アメリ』で主人公を演じ、国内外でヒットしたことで注目されました。
2006年には『ダ・ヴィンチ・コード』でヒロインを演じ、ハリウッドデビューも果たし着実に活躍の場を広げています。

女子の“好き”がいっぱい!

本作はとにかくお洒落!そして可愛い!
公開から20年経っていてもそれは少しも古ぼけてはいません。
絵本の世界のようなモンマルトルの石畳、店の佇まい、アパートのインテリア、すべてが美しい。

登場人物がアメリを含めてみんなそれぞれに個性的なのもいい。
アメリは宝箱を見つけたことがきっかけで周囲の人を少し幸せにしようとします。しかし、一方で食糧品店を経営しているコリニョンに対しては彼の従業員に対しての意地悪で辛辣な態度に嫌悪感を抱き、彼だけには様々ないたずらを仕掛けます。
ドアノブを付け替えたりスリッパのサイズを替えたり…。それも室内に忍びこんでするのだからいたずらのレベルは軽く超えています。
しかし、まるっきりの善人でないことや片思いの相手には素直になれない部分は、なんだか共感を持ってしまいます。
クルクル変わるアメリの表情を観ていると飽きません。

クレーム・ブリュレのカリカリをスプーンで割るとトロっとした甘いクリームが出てくるように、殻を破ることで素敵な事が待っているかも?と思わせてくれます。
可愛いと幸せがいっぱい詰まった映画です。

【アメリ】
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ
ギヨーム・ローラン
ナレーター:アンドレ・デュソリエ
出演者:オドレイ・トトゥ
マチュー・カソヴィッツ
セルジュ・メルラン
ジャメル・ドゥブーズ
ヨランド・モロー
製作年:2001年
製作国:フランス

※画像はAmazonより引用させていただきました

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