イタリア旅行のリピーターのおススメ、ローマから電車で行ける田舎町
風景、食べ物、芸術などの魅力が詰まったイタリア。
コロナが収束したら再びイタリアを旅行したいと思っている方も多いはず。
ローマ、フィレンツェ、ミラノという大都市の魅力は尽きませんが、たまには郊外の田舎町を歩いてみたい。そんな方のために、ローマから電車で行ける田舎町をご紹介したいと思います。
大都市とは雰囲気が異なる田舎町
ローマやフィレンツェ、ミラノなどの都市にはもちろん、中世の面影が色濃く残っています。郊外の田舎町に行くとこの中世の趣がさらに濃くなることが多く、迷路のような小道をどこまでも歩いていきたくなります。
多くの田舎町は、丘陵地帯や山頂に建てられています。これは、中世にイタリア半島を襲った海賊サラセン人たちから逃れる必要があったという、政略上の理由によるものが大半。
そのためこうした田舎町の散策は坂のアップダウンが多く、スニーカーや歩きやすい靴で訪れることをおススメします。
こじんまりとした田舎町、1日もあれば隅々まで探訪可能です。
ローマから電車で行ける田舎町
それでは、ローマのテルミニ駅から電車に乗って、田舎町へと出発しましょう!
カステル・ガンドルフォ
ローマから電車で45分ほどのところにあるカステル・ガンドルフォ。
ローマの南に位置するこの小さな町は、ローマ教皇の夏の離宮があることで知られています。アルバーノ湖というカルデラ湖のほとりに立つカステル・ガンドルフォは、小さな町ながら格式が高く、教皇宮殿とその庭園は予約すれば見学が可能です。
町から見下ろすアルバーノ湖を眺めながら、優雅にお食事をすることも可能。ポルケッタと呼ばれる香草入りの豚の丸焼きも美味しい、グルメの町でもあります。
ティヴォリ
ローマから電車で40分ほどのところにあるティヴォリは、ユネスコの世界遺産を2つも持つ町です。ひとつは古代ローマ時代のヴィッラ・アドリアーナ、もうひとつはルネサンス時代の珠玉の宮殿ヴィッラ・デステ。
この2つの人類の遺産を見ようと訪れる観光客も多いため、市内の移動手段も整備されており、一人旅でも行きやすい町です。
ヴィテルボ
ローマから北に目を向けると、これまたローマ教皇とゆかりの深いヴィテルボがあります。別名を「教皇たちの町」と呼ばれるティヴォリは、中世の教皇たちがローマから避難していた関係から、美しい教皇宮殿が残っています。近隣に沸く温泉も有名。中世の街並みそのままのティヴォリ、風の向くままに歩くだけでも楽しいです。
ブラッチャーノ
ローマから1時間ほどのところにあるブラッチャーノ。同名の湖のほとりに立つ美しいお城がシンボルです。かつては高名なハリウッドスターが結婚式を挙げたこともあるオデスカルキ城は、往時のフレスコ画も残っていてミステリアスな雰囲気。町全体がその町並みの保存に熱心であるため、石畳と石造りの家々が絵のような趣です。
スポレート
ローマから電車に乗って、州越えをするのも一興です。
1時間半ほどの旅で、ウンブリア州のスポレートへ。
スポレートはかつて、公国として栄えた歴史があります。坂道がかなり難儀ですが、町の要塞から続く水道橋も圧巻。夏にはジャズ・フェスティバルも行われるスポレート、粋な雰囲気の町です。
オルヴィエート
近年は日本人にも人気のオルヴィエート。電車でのアクセスがよく、駅からはロープウエイで断崖絶壁の上にある町に登ることになります。
オルヴィエートはローマを本拠地とする教皇領にとっては戦略上の要衝でした。中世の枢機卿が建てた要塞が残り、町の中心にはモザイクが黄金に輝くドゥオモがあります。オルヴィエートも高低が激しい町で、散策には体力を要します。しかし、頂上付近にあるドゥオモの美しさを見れば、その疲れも吹っ飛ぶことでしょう。坂道沿いにならぶレストランやお土産屋さんを除きながら、楽しく旅してみてください。
最後に
イタリアの町は、見るものがたくさんありすぎてリピートしてもきりがないのが特徴です。
ローマもフィレンツェもミラノもまだまだ見尽くしてない、そんな方もいるかもしれませんね。
でもそんな大都市を後にして、1日を静かな郊外で過ごすのも悪くありません。空気も色も変わるまちまちの魅力の中に、ぜひ浸ってみてください。