• HOME
  • ブログ
  • 音楽
  • カネコアヤノ「燦々」温かな歌の中に宿る、聴き手に寄り添う強くて優しい思い

カネコアヤノ「燦々」温かな歌の中に宿る、聴き手に寄り添う強くて優しい思い



カネコアヤノというアーティストをご存知でしょうか。
2019年9月に1年半ぶりとなったアルバム「燦々」をリリースし、音楽業界人の中でも話題となったシンガーソングライターです。
彼女の音楽の魅力は何よりも、誰が聴いても彼女の存在を身近に感じるような、暖かみのある親近感を感じさせる歌詞。
そして純粋で伸びやかで、子どものような無邪気さを感じさせる自由奔放なその声なのではないかと思います。
とある有名な音楽媒体にも「2019年はカネコアヤノの年である」と言わしめるほどの存在感を放った彼女の新作、「燦々」。
その評価通りに、全国のCDショップ店員が選ぶ優れた音楽作品に送られる「CDショップ大賞2020」にて、この作品が見事大賞を勝ち取ったという一報をつい先ほど受け、皆さんにご紹介しなければ!と思った次第であります。

今回のアルバムに収録されているのは、どれも珠玉の名曲ばかり。
先行シングルとなった「愛のままを」「セゾン」、映画「わたしは光をにぎっている」の主題歌となった「光の方へ」、ポップなバンドアンサンブルが人気の「ぼくら花束みたいに寄り添って」、そしてアルバムタイトルと同一のタイトルを冠した「燦々」。
このアルバムの真の素晴らしさは、作品のどこを切り取っても、終始カネコアヤノの包み込むような温もりを感じる言葉が光っている。
その一言に尽きるのです。

以前から彼女の魅力とされていた親近感を感じさせるような歌詞には、彼女の「自分の歌がリスナー1人1人の身近な友人のような存在でありたい」という強い思いが込められているのだそう。
特に意味のない会話をずっと続けられるような、休日に一緒に目的のないショッピングをして、まったりとお茶をしながら日々の近況や悩みを相談し合うような友人。
きっと皆さんの周りにも、少なからずそんな身近な友人と呼べるような存在が居るのではないかと思います。

カネコアヤノの強みは、その「自分の音楽がリスナーの友人でありたい」という思いを、温かな温度感を持って具体的に具現化するパワー。
彼女自身、とても力強い自信を持って「歌を聴いてくれているあなたの為に歌っている」という思いを常に心に持ち続けているそうです。
だからこそ、普段の日常の中で交わされるようなありふれた、けれどどこかどきりとさせられる言葉をもって、人々の心に刺さる歌詞を生み出すことができているのでしょう。

皆さんの中には、友人と過ごす気の置けない時間を何よりの活力にしていらっしゃる方もいるはず。
毎日忙しくて友人に会えない日々が続くと、辛くてへこたれそうになる、という方もいるのではないかと思います
カネコアヤノの音楽は、元気のない心をそっと優しく支えてくれることでしょう。
せわしない毎日の中で大切な友人との時間を取ることもままならない時は、ほんの少しの時間を使って彼女の音楽に触れてみてはいかがでしょうか。
きっと弱ってしまったあなたの心を、彼女の明るい声がやんわりと癒してくれますよ。

燦々
アーティスト:カネコアヤノ
レーベル:1994
発売日:2019年9月18日

※画像はAmazonから引用させていただきました

関連記事一覧