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映画「世界にひとつのプレイブック」災いを転じて福となす?甘いだけのラブストーリーに飽きてしまった方に!

新型肺炎の拡大を防ぐ目的で学校がお休みになって2週間経ちましたね。
そんな中でも、公立高校の受験は予定通り行われ、後は発表を待つばかりです。
(この記事が出る頃にはもう結果が出ていますね)
息子は去年受験したのですが、残念ながら志望校は不合格でした。
1本に絞って受験したため、再募集していた高校に応募することになりました。
泣くのを我慢していた息子の代わりに思い切り泣きましたよ、私。
幸いなことに第2志望だった高校が再募集をしており、面接を経て合格となりました。
親しい友人たちと離れることに不安を持っていた息子ですが、今では新しい友人たちと日々、楽しく過ごしています。
「最初からこっちの学校受けていれば良かった」と言うほどに。
親子で受験の圧に押しつぶされそうになっていた中学3年生時代が、遠い昔のように感じます。
「人間万事塞翁が馬」「災いを転じて福となす」ですね。

さて、今回ご紹介する映画は「世界にひとつのプレイブック」です。
あらすじを簡単に。

妻と同僚の情事に遭遇してしまったパット(ブラッドリー・クーパー)はカッとなり同僚を殴ってしまいます。それがきっかけで怒りの感情をコントロールできないと診断されたパット。8か月間の入院を命じられます。そして裁判所からは妻への接近禁止令を言い渡されます。退院後は実家で両親と暮らすのですが、トラブルは絶えません。そして、元妻との復縁も諦めてはいません。ある日、パットは近所に住むティファニー(ジェニファー・ローレンス)と知り合います。しかし、彼女もまた事故で夫を亡くして以来、心に問題を抱えていたのです。パットは元妻と知り合いであるティファニーに、復縁の橋渡しをしてもらおうと頼むのですが…。

監督はデヴィッド・O・ラッセル。代表作には「スリー・キングス」や「ザ・ファイター」「アメリカン・ハッスル」などがあります。
主演はブラッドリー・クーパー。
「ハングオーバー」シリーズで注目され、「アリー・スター誕生」では監督、主演を務めました。
映画プロデューサーとしても活躍しています。
ヒロインのティファニーを演じたのはジェニファー・ローレンス。
彼女はこの作品で第85回アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。

私、この映画は何度も観ているのですが、いつも疑問に思いモヤモヤするのがタイトルです。
「世界にひとつのプレイブック」とは一体なんのことなのか?意味が判らなかったのです。
ですので、原題の意味を調べてみました。
原題は「Silver Linings Playbook」です。
[a silver lining] は(逆境にあっての)希望の光という意味です。
これは英語の諺「Every cloud has a silver lining」(どんな雲も裏側は銀色に輝いている;苦あれば楽あり)から。
それとPlaybook(アメフトのフォーメーションが記されている戦略本や作戦図など)を合わせた言葉だそうです。
原題を訳すと“絶望を希望に変える戦略本”のようです。
うん、胸のつかえがすとんと落ちた感じ。
納得しました。
「人間万事塞翁が馬」や「災いを転じて福となす」と似た意味を持つことわざは世界中にあるんですね。

さて、ストーリーは、愛する人を失い心のバランスを失った、まさに逆境にあるパットとティファニーが再生してゆく過程を、コミカルに描いています。
家族を含めた周囲の人たちの暖かさもいい。
特にパットの両親の暖かさにはグッときます。

主人公とヒロインは精神疾患を抱えていますが、映画全体に漂う空気は決して重いものではありません。
かなりエキセントリックな行動をしますが、一つの目標に向けて前進していく2人はとても清々しく、むしろ爽やかに感じました。

甘いだけのラブストーリーに飽きてしまった方にお勧めです。

※画像はAmazonより引用させていただきました

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