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どこか変…どころではない、全部変!そして怖い…。映画「エスター」

私の双子の妹たちは身長が150cmありません。
146cmか147cmくらいかな?
でも、まったくそのことをコンプレックスとは思っていないようです。
若く可愛らしく思われるからだと思います。
むしろ妹たちにとっては唯一の取り柄といっても過言ではないのでは…。
しかし、一緒に行動する私にとっては損なことばかり…。
身長差があるばかりに息子と妹と出かけると、妹が息子の母で私は
「若いおばあちゃんねぇ。」
なんて言われるし…。
そうそう、20代の頃はよく親子に間違えられましたよ。呉服屋の前で店員さんに
「可愛らしいお嬢さんですね。成人式まだでしょう。楽しみですね、お母さん」
とか言われたこともあったな…。
2歳しか違わないんですけど。あらいやだ、それって、私が老けているということかしら。
妹の旦那たちは今でも親子だと勘違いされることが多いみたい。
マスクで顔が見えないから余計にそう思われるのでしょう。
いい迷惑ですよ、まったく。…羨ましい。

さて、今回、ご紹介する映画は「エスター」です。

では、あらすじを簡単に

ケイトは夫のジョンと長男のダニエルとその妹で生まれつき聴覚障害のマックスと郊外で暮らしています。
元アルコール中毒患者だったケイトは3人目の子供を流産したことで自責の念に駆られ精神的に不安定でした。
そんな彼女を見かねた夫のジョンは孤児院から養子を貰うことを彼女に提案します。
そして、彼らは訪れた孤児院で1人の少女エスターに出会います。彼女はロシアからやってきたと言います。聡明で落ち着いた彼女は夫婦を魅了し、2人は彼女を養子に迎えることを決めます。
2人の家族になったエスターは長男のダニエルとはあまり気は合いませんでしたが聴覚障害のマックスとはすぐに打ち解けます。
しかし、段々とエスターはケイトに挑発的な態度を取るようになり、奇妙な行動も目立ち始め…。

作品情報

監督はジャウム・コレット=セラです。スペイン出身。
18歳の時、映画監督を目指しアメリカに転居しました。コロンビア・カレッジ・ハリウッドに進学し、卒業後に発表した短編映画がカンヌ映画祭で上映されたことで名を上げます。わずか2分半の作品だったようですよ。
彼に長編映画を監督するきっかけを与えたのは『マトリックス』シリーズのプロデューサー、ジョエル・シルバーです。
2005年に発表された『蝋人形の館』が彼の長編第一作目の作品です。
他作品に『アンノウン』(2011年)、『ラン・オールナイト』(2015年)『ロスト・バケーション』(2016年)などがあります。

エスターを演じたのはイザベル・ファーマンです。
7歳の時にデビューし2008年、『ゴースト 〜天国からのささやき』での演技によりヤング・アーティスト賞にノミネートされます。
そして、続く2009年12歳で本作にて主演を務め一躍脚光を浴びます。

ケイトを演じたのは香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク作品『ディパーテッド』、ジョージ・クルーニー主演の『マイレージ、マイライフ』でヒロインを務めたヴェラ・ファーミガです。

最初は可愛いの

ケイトとジョン夫妻の養子として引き取られたエスター。賢く落ち着きのある彼女の姿は最初の内だけ。
ところが、ケイトに対しては徐々に挑発的な態度を取り始め、それがとにかくイライラさせられるのです。
夫のジョンには見せない裏の顔…。彼の前ではいい子ちゃんを演じていますしね。
ですので、ジョンはケイトがエスターが変だと訴えても取り合わないんですよ。
彼女が元アルコール中毒者で情緒不安定ということもあるとは思うのですが、簡単に騙されるなんてお馬鹿すぎですよ。妻を信じなさいよと、腹が立ちます。
色々と書いてしまうとネタバレになってしまいますね。
とにかく、序盤からラストまで胸がざわざわする見事なストーリー構成にハマってしまいました。
凄く怖いと聞いて敬遠していた本作。でも、1人でも観ることが出来ました。
とはいえ、怖いしとてもショッキングな内容です。

暖かい部屋でブランケットにくるまって観るサスペンススリラーも冬ならではの醍醐味。クセになりそうです。

【エスター】
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
原案:アレックス・メイス
製作:ジョエル・シルバー
スーザン・ダウニー
ジェニファー・デイヴィソン・キローラン
レオナルド・ディカプリオ
出演者:ヴェラ・ファーミガ
ピーター・サースガード
イザベル・ファーマン
音楽:ジョン・オットマン
撮影:ジェフ・カッター
上映時間:123分
製作年:2009年
製作国:アメリカ

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