幸せ日本酒旅

幸せ日本酒旅 vol.1 春の訪れのような軽やかな味わい「庭のうぐいす」

「庭のうぐいす」
春の季語となるほど古くから多くの人に愛でられてきたうぐいす。
うぐいすの鳴き声を聞くと春の訪れを感じますよね。
さて、字の並びだけで想像すると豊かな緑と華やかな桜が広がる日本庭園のような風景が浮かぶこの名前、何の名前だと思いますか?
答えは日本酒!
福岡県で製造されている日本酒の銘柄です。

日本酒好きの私が日本酒についてたっぷりと語る「幸せ日本酒旅」シリーズ、今回は私の一押しの日本酒「庭のうぐいす」についてご紹介します。

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庭のうぐいす

「庭のうぐいす」は、北は北海道から南は九州まで様々な地域の日本酒を口にした私が最もおすすめする日本酒です。
福岡県にある山口酒造のお酒で、クセのないまろやかな美味しさが特徴。
日本酒といえば新潟や東北など寒い地域を思い浮かべますが、意外にも九州にはとても柔らかくて美味しい日本酒を作る酒蔵が数多くあります。
有名な「獺祭」も九州のご近所さん、山口県のお酒です。

「庭のうぐいす」を一口飲むと、まるで水と間違えそうなほど爽やかで柔らかく、クセのない味わいを感じます。
この時点では、洋酒好きの方には「水みたい!」と言われるほどクセがありません。
しかし、遅れてお米の持つ華やかな旨味が口の中に広がるので、ストレートに飲み下さずに少し口の中で遊ばせてみてください。
あまり日本酒を飲みつけていない方でも飲みやすく、初めての日本酒にもとてもおすすめです。
ただし、まろやかで飲みやすいだけで、アルコール度数は15度と他の日本酒と変わりませんので、飲み過ぎには注意してくださいね。

私と「庭のうぐいす」の出会いは東京の雑多な居酒屋。
「これならワインを飲めば良いのでは…?」というようなフルーティーな日本酒や「ツンとしたアルコールの感じがちょっときついな…」という日本酒が多い中、異彩を放っていました。
柔らかな日本酒が好きな人にはとてもおすすめの一品です。

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酒蔵を訪ねて

日本酒のおすすめの楽しみ方は蔵を訪れること。
古民家やレトロな雰囲気が好きな方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
静かで温度の低い空間はどこか神聖な雰囲気が漂い、落ち着いた照明が心を鎮めてくれます。
「庭のうぐいす」を製造している山口酒造も例外ではありません。
山口酒造の酒蔵はシンプルでありながら整った空気を感じます。
期間によっては何らかの展示会を行なっていることもあり、まるで探検するような気分で中を見られることも。
残念ながら私が先日訪れた時は中に入れませんでしたが、美しい飾りが床の間に設えてありました。
棚には「庭のうぐいす」の品種がずらりと並んでいます。
生酒やみりんなど酒蔵でしか買えない限定品や季節の限定酒もありますので、細部までチェックしてみてください。
この日は土曜日の夕方でしたが、私の後からも途切れることなくお客さんが続いていました。

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酒蔵へのアクセス

北野駅の改札を出て右へ。
先にある信号を渡り、しばらくまっすぐ進むと左手に北野天満宮の赤い鳥居が見えてきます。
北野天満宮前の道を右に曲がり、パン屋などを通り過ぎると右手に山口酒造が見えます。
住宅街の中に突然現れるので見落とさないように注意ししてくださいね。

山口酒造場
住所:福岡県久留米市北野町今山534番地1
営業時間:平日8:30〜17:30
電話番号:0942-78-2008

東京で購入できることも

ただ飲んで楽しむだけではなく、体験する楽しさも日本酒の良さの1つです。
日本酒には日本の四季に沿ったその時にしか飲むことができない種類もあるので、日本の美しい季節や美味しい旬とともに日本酒を味わうのも素敵ですね。
「庭のうぐいす」を東京で手に入れたい場合は六本木の「DEAN&DELUCA」や日比谷の「住吉酒販」へ行ってみましょう。
取り扱いが無い場合もありますので注意してください。
美味しい日本酒とともに幸せな時間を過ごしてくださいね。

※画像の一部は山口酒造場公式サイトより引用させていただきました

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