「Merci(メルシー)」から学ぶ素敵インテリア
皆さん、こんにちは!
新型コロナウィルスが世界を座巻して早一年が経ちましたね。
この一年で在宅勤務が始まったり、休日もステイホームを余儀なくされたりと私たちの生活はガラッと「内向き」へ変わりました。
フランス暮らしの私も夫も、去年の春からほとんど家に閉じこもっているのですが、変化した意識といえばやっぱり「リビングの居心地を良くする」ことでしょうか。
パリにいても東京にいてもプチプラが大好きな私たち。
プチプラのメリットはたくさんありますが、最近はエコのことを考えて“使い捨て”をちょっと控えるようにしています。
ということで今回は、地元パリジェンヌに大人気のライフスタイル提案型のコンセプトショップ「Merci(メルシー)」にインテリアのコツを勉強しに行ってきました!
主にダイニング回り、ベッドリネンなどを中心にフレンチ・インテリアについてご紹介したいと思います!
話題のコンセプトショップ「MERI(メルシー)」
今回訪れた「MERCI(メルシー)」は、フランスの高級子供服ブランド『BONPOINT(ボンポワン)』の創業者夫妻がオープンした“素敵なライフスタイル”を提案するショップです。
敷地に入ると、お店のシンボルでもある赤いクラシックカー、FIAT500(フィアット・チンクエチェント)が目に入ってきました。可愛いです。
隣には「USED BOOK CAFE(ユーズド・ブック・カフェ)」が併設されています。
一万冊以上の本が並ぶ隠れ家カフェなんですけれども、現在はフランス政府の命令で飲食店は全て閉まっています。残念!
実はこの「MERCI(メルシー)」、170年ほど前に壁紙工場だったという建物を改装した巨大コンセプトストアなんです。ということで店内は3フロア構成の大空間。
いつも思うのですが、パリの建築デザイン力は卓越したものがありますよね。
外壁の色やドアノブに至るまで素敵なデザインの建築物があちこちにあって、随分と目の保養になっています。
その分古いので、水道管や空調がよく故障するというデメリットもあるのですが。。。
個人的には、このように古い建物をリノベーションしたアパートやお店が一番カッコよくて今のパリに合っていると思います。
ダイニングの小物たち
皆さんは食器にこだわっていますか?
私は全然こだわっていません笑。
夫はピカチュウのコップを使っていますし、ランチョンマットはスターウォーズ柄です。
それはそれで可愛いのですが、「MERCI(メルシー)」に並んでいる食器を眺めていたら「食事がいつも以上においしく見えそう」と思えてきました。
自炊する機会が増えた今、素敵な食器があればより一層手料理を楽しめそうですね。
因みに、一般的なフランス家庭でも実際に画像と同じテーブルセッティングをしています。
上の小さめのお皿がオントレ(前菜)用、下の大きなお皿がメインディッシュ用。
デザート用のボウル(ケーキの場合はフラットなお皿になります)、カトラリー、ランチョンマット、ナプキンなど、ほぼ全ての家庭でこのようなセッティングをします。
今日の自宅メニューはフランス料理!なんて日はこの形でテーブルに並べるとより雰囲気が出て楽しめるかもしれません。
和食の日も、こんな感じで食器を揃えたら映えますね!
パリでは日本食がトレンドなのですが、フランス人のフィルターを通して考えられた和食のテーブルセッティングはとてもおしゃれで結構参考になったりします。
麻素材のランチョンマットも、すごく素敵。
ということでこの日はこちらを購入しました。スターウォーズ柄のランチョンマットは卒業です。
私はセンスがないので、まずは無地の食器からトライしてみようと思うのですが、絵柄入りのお皿も捨てがたいですね。
「MERCI(メルシー)」オリジナルのお皿も存在するので、こちらはお土産に良さそうです。
フランスではどんどんプラスチック禁止の法律が出来上がっています。
テイクアウトやデリバリーの入れ物も紙製品(またはフォークがついていない)になっているので、こうした持ち歩き用のボトル/マイストローは必需品です。
歯ブラシも木製。
ソープディッシュは植物性の素材で出来ています。
エコフレンドリーな製品の需要は、この国では圧倒的に高いんです。
プラスチック製品は安いですが、環境のことを考えると購入時に罪悪感を覚えるようにまでなってしまいました。
そういえば、「MERCI(メルシー)」の収益の一部は『BONPOINT(ボンポワン)』の商品の大部分が生産されているマダガスカルの女性と子供達を支援する慈善基金に寄付しているそうです。
こうした透明度の高い経営スタイルが人気の理由でもあるのですね。
ベッド周りのリネン類
キッチン周りに次いで生活感の出やすい寝室。
忙しい私たち世代にとって、安眠・快眠は必須ですよね!
人に見せる場所ではないにしても、実は一番快適に保ちたい場所ではないでしょうか。
私は「MERCI(メルシー)」にて、寝室は「色使い」と「素材選び」でいかようにもおしゃれに変身させられることを学びました。
ベッドカバーやクッション、ラグなどのファブリック系を中心にインテリア系の小物を扱ってるコーナー。
何とも言えないスモーキーなカラーリングのリネン類は、フレンチシックな雰囲気が漂っています。
ここで発見したのは、木や麻といった自然の素材を見ていると心が落ち着くということ。
ガラス素材のベッドサイドテーブルより安眠に向いているのかもしれませんね。
「MERCI(メルシー)」に並んでいる素材の多くがリネンでした。
リネンはそのまま単語になっていますが、調べたら人類最古の繊維だそうです。
このように100%のリネン素材だと、丈夫で長持ち、保温効果があること、そして通気性や吸水性に優れているといった利点があるそうです。
リネン素材に身を包んでいれば、風邪予防やコロナ予防にもなるかも?!
素材に統一感を出すこと、物をなるべく左右対称にすることで生活感が出にくくなるのですね。
不思議なことに、「MERCI(メルシー)」に滞在していると全く心身が疲れません。
これも「色使い」と「素材」の効果でしょうか、人が多くても気になりませんでした。
専門家ではないので詳しいことは分からないのですが、逆に早く出たくなってしまうお店もあります。そしてそれは家にも同じことが言えると思います。
この「MERCI(メルシー)」のテクニックを自宅にも取り入れたい!と心に強く誓った一日でした。
「MERCI(メルシー)」ならではのアイテムetc
「MERCI(メルシー)」のアイコニックなアイテムと言えば、こちらのロゴ入りエコバッグ。キャンバス地のしっかりした作りなので、かなり活躍しそうです。
定期的に変わるポップアップ。この日はデニムのポップアップが開催されていました。
いつ来ても斬新なディスプレイがなされていて、これだけでもイベント性があると思います。まるで「ミニ個展開催中」と思わせるような雰囲気です。
「MERCI(メルシー)」は大成功を収めたので、今まで僻地だったボーマルシェー地区(このショップがあるエリア)はこのおかげで大人気エリアとなりました。
アパートの賃料がとても高くなり、物件を探すのは難しくなった、なんて評判も聞きます。成功するショップが1つあれば地区全体が変わってくる。。。というのはパリでも東京でもあまり聞いたことがないので、非常に珍しいと思いました。