東京/神保町「ギャラリー珈琲店 古瀬戸」でアートと読書に浸り、優雅なひと時を

あなたには毎日のルーティンがありますか？
私の場合は、コーヒーを飲むこと。

自宅に居るときは、取り寄せた豆を水出しコーヒーにし、目覚めの一杯として。
会社に居るときは、コンビニの店頭コーヒーをランチ後のくつろぎタイムに添えて。

ファミレスのドリンクバーで、スタバなどのチェーン店で、自動販売機で…、私たちの周りにはたくさんのコーヒーが溢れており、好きなタイミングで飲むことができます。

そんな私が一番好きなのは「喫茶店で飲む珈琲」です。

初めて行く街では気になる喫茶店を予め調べておくのはもちろん、街を歩いている時にビビッと来た喫茶店にふらっと入ってしまうこともあります。

今回ご紹介する「ギャラリー珈琲店 古瀬戸」は、後者のふらっと入ってみた喫茶店です。

東京都神田「神保町駅」から徒歩1分。
「日本文芸社」の前の通りを歩いていると、ビルの奥に喫茶店の看板を発見。

近づいてみると、石像や額縁入りの絵など骨董品に囲まれた、シックな赤い扉がありました。

喫茶店の扉を開けてみると、壁一面に物語の一編のような迫力のあるカラフルな絵にびっくり！
特に水の描写が素晴らしく、まるで水族館に来たかのよう。

明るく、力強く、しなやかなタッチで、ふわっと柔らかく、ビビッドな色使い。
泳いでいる女性や、天を指す天使が生き生きと描かれています。
「ギャラリー珈琲店」という名前から、壁に絵画が飾られているのかな？と予想をしていたのですが、良い意味で裏切られました。

一人の画家が手描きで仕上げたもののようなので、席に案内してくれた店員の男性に作者を尋ねてみると、
「この壁画はねぇ、城戸真亜子さんが描かれたんだよ～」
と嬉しそうにニコニコしながら教えてくださいました。

私は失礼ながら“城戸真亜子”さんを存じ上げなかったため、帰宅してからを調べたのですが、毎年個展を開催され“洋画家”として第一線で活躍されている方…

…だけでは、終わりません！
ご存知の方も多いかもしれませんが、“城戸真亜子”さんは、“女優”としてもドラマやバラエティなどテレビにも多く出演されている、まさに才色兼備な経歴の持ち主。
店内壁画は「幸せの予感」というタイトルで、なんと完成まで30年近くかかったんだとか！

そんな古瀬戸は人気の喫茶店らしく、席数は多いのに満員に近いぐらいの人の入り。
心なしか女性が多めに感じましたが、神保町という土地柄、古書を抱えた年配の男性、常連のようなご年配の夫婦など顔ぶれも様々です。

案内された席に座りメニューを開いてみると、ケーキとセットでドリンクが100円引きとなるお得な「ケーキセット」を発見。
私は初めて入った喫茶店ではオリジナルブレンドを頼むことにしているので、珈琲は「古瀬戸ブレンド」に。

ケーキは「古瀬戸オリジナル」のシュークリームとシフォンケーキが看板メニューのようでしたが、他にもチーズケーキ、イングリッシュプラム、リングケーキ、レッカライなど豊富でしたよ。
迷いに迷って私が選んだのは、「古瀬戸オリジナルシュークリーム」

あまり待たずに運ばれてきたシュークリームは、ちょうど焼き上げられたところなのか生地がほんのり温かく、パリパリとして少し焦げ目もついています。
上の生地は笠のように乗っているだけで、中のクリームはもりっとたっぷり！
クリームだけすくって食べてみると、ひんやり冷たく、味はかなり濃厚でびっくりしました。
実は、このシュークリームは生クリームではなく、チーズ入りカスタードクリーム。
甘さは控えめなのにしっかりコクがあり、固めでしっとりした生地との相性が抜群！
好みもありますが、私にとってはベストなシュークリームです♪

対してオリジナルブレンド珈琲は、炭火焙煎珈琲でいい具合の深煎り。
程よい苦味とほのかな酸味がシュークリームに合います。
これぞ私が求めていた「喫茶店の珈琲」なのです。

談笑や食事をしている方も多いのですが、特徴的なのは「読書」をしている人の多さ。
これは、神保町ならではの光景かもしれません。
しかし、これだけアートに包まれた「異空間」なら、スマホやPCで現実と向き合うより、読書で「非日常」に浸りたくもなりますよね。
私にとって「喫茶店の珈琲」は、そんな非日常へのスイッチになっているのです。

店名：ギャラリー珈琲店 古瀬戸
住所：東京都千代田区神田神保町1-7 ＮＳＥビル 1F
営業時間： 月曜日〜金曜日 10:00〜22:00、土・日・祝日 10:00〜21:00
定休日：年中無休（年末年始のみ休業）
電話番号：03-3294-7941
公式サイト：https://gallerykoseto.shopinfo.jp/