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感情たちの表情豊かなドタバタ冒険活劇を楽しみながら、大人も様々な思いを深めることが出来る素晴らしい映画「インサイド・ヘッド」ピート・ドクター監督

今年も確定申告の時期がやってきました。
今はネットで簡単に申告できるのでとても助かっています。
ですが、私には乗り越えなければいけない一つの関門があります。
申告に必要な書類を8月に退職した会社に頼んで送ってもらわなければならないのです。
毎年この時期、経理担当の事務員さんも社長さんもカリカリしていることを知っているので頼み辛いんですよね。
躊躇してしまうのです。
ピリピリした空気が事務所に充満していているのに耐えきれないので、休憩時間とお昼は車に避難していたほどですよ。
それに事務員さん元ヤンで怖いんだ。
でも電話しないと申告出来ないし。
ビビっていたら始まらないんだよな。
誰か私に勇気をください(笑)
私の頭の中は今ビビリが支配しています。

さて今回ご紹介する映画は「インサイド・ヘッド」です。
ではあらすじを簡単に。

~ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で都会のサンフランシスコに引っ越してきます。新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにするため、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘しています。しかし、ある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまいました。慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビですが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまったのです。ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのですが……。

ディズニー/ピクサー制作のこの作品は2016年にゴールデングローブ賞のアニメ賞、アカデミー賞の長編アニメ賞を受賞しています。

監督は『カールじいさんの空飛ぶ家』のピート・ドクター氏。
彼の娘さんは『カールじいさんの空飛ぶ家』で少女エリーの声を演じた女の子だそうです。
当時の彼女はお転婆で想像力豊かな少女だったのですが、11才になった頃、急に大人しくなり、不機嫌になってしまったようです。
「何が彼女の頭の中で起こっているのだろう?」
自身が娘に対して感じた思いや戸惑いが、この作品の原点になっているようですよ。

では、感情のそれぞれの役割を見てみましょう

・ヨロコビは、楽しい気持ちにさせ、積極的な行動を生みます。
・イカリは、戦う時に必要です。
・ムカムカは、嫌なものを遠ざけるために必要です。イカリを挑発するのも得意です。
・ビビリは、不安や心配によって、慎重に危険を避けるために必要です。
・カナシミの役割は、「?????」謎です。

それぞれの感情にマッチングした絶妙なカラーがキャラ設定に深みをあたえています。
例えば、黄色(ヨロコビ)青(カナシミ)赤(イカリ)緑(ムカムカ)紫(ビビリ)と色彩によって感情の持つ性質がわかりやすく描かれています。

人によって感情のリーダーが違うというのも多様性が示されていて面白く感じました。
例えばライリーの感情たちのリーダーはヨロコビです。
そして、ママの感情のリーダーはカナシミです。
パパの感情のリーダーはイカリです。
どの感情に重点を置くか人によって違いがありますが、時と場合によってリーダーを変えるというのもひょっとしたら出来るのではないかなと思います。
そして、それは感情のコントロールにつながるような気がします。

感情たちの表情豊かなドタバタ冒険活劇を楽しみながら、大人も様々な思いを深めることが出来る素晴らしい作品です。

※画像はAmazonより引用させていただきました

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