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町田くんの世界

地味な眼鏡男子が世界を変える!?映画「町田くんの世界」細田佳央太 関水渚主演

私は目が悪いです。
小学6年生から眼鏡をかけています。
20代の頃はコンタクトレンズも併用していたのですが、今は眼鏡オンリーです。
眼鏡がないと何もできません。

ところが、40代半ばくらいからは老眼も進行し始め、眼鏡をかけていると細かい文字や手元などは見辛くなってきました。
元々近眼なので眼鏡をはずして近くで見ると大丈夫なんですけどね。
ですので、スマホを見たり本を読むときは眼鏡をはずして見るのですが、今度は外した眼鏡の所在がわからなくなり、本気で眼鏡を探す用の眼鏡の購入を考えているところです。

コントでよくある頭の上に眼鏡があるのに「眼鏡がない!」と騒ぐのも、もはや日常になっています。
眼鏡の置き場所を一か所にしておけばいいだけの話なんですけどね。
ちなみに亡くなった主人も私よりひどい近眼でしたので、2人の遺伝子を持つ息子も近眼です。
眼鏡男子なんてカッコいいものではなく、レンズが分厚いのでレンズ越しの目は二分の一位に縮小されて見えます。
のび太みたいです。
あ、性格ものび太に似てるかも?

さて、今回ご紹介する映画は「町田くんの世界」です。
眼鏡男子町田くんが眼鏡越しに見る世界はどんな世界なのでしょう?

では、あらすじを簡単に。

~町田くんは16歳の高校生。眼鏡をかけていて地味な町田くんは、見た目に違わず、勉強も運動もからっきしです。しかし、全く取り柄が無いと思いきや、実は町田くんはズバ抜けた「人を愛する才能」を持っていたのです。家では幼い弟や妹の世話を焼き、通学バスの中では必ずお年寄りに席を譲り、困っている同級生にもすかさず手を差し伸べます。ところが、“人が嫌い”で保健室常連の猪原さんに、たまたまケガの手当をしてもらったとき、今まで感じたことのなかった気持ちがわき起こります。誰にも心を開かない猪原さんも徐々に町田くんのことを意識し始めるのですが。

監督は石井裕也さんです。
『川の底からこんにちは』で商業作品デビュー後、「舟を編む」「夜空はいつでも最高密度の青色だ」と話題作を手掛けています。
「舟を編む」では2014年日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞しました。

原作は安藤ゆきさんです。
2015年から2018年まで「別冊マーガレット」で連載されていた作品です。

主演を務めるのは、約1000人の参加者によるオーディションで選ばれた演技経験ほぼゼロの新人、細田佳央太さんと関水渚さんです。
演技経験がないに等しい新人を起用したのは、石井監督自身初の少女漫画原作の映像化であるということで、ある意味“類型化”された少女漫画原作の映画作品とは違う作品にしたいという思いからだそうです。

監督の狙いが功を奏したのでしょうか、主演2名の一生懸命で初々しい演技は見事に作品にマッチしています。
演技の振り幅が狭く、粗削りなのは否めませんが、「頑張っている!」という熱量は画面を通して伝わってきます。
しかし逆にその粗さや熱量は、町田くんと猪原さんというキャラクターの持つ純粋さと不器用さを際立てているように感じました。

そして脇を固めるキャストも主役級が勢ぞろいしています。
前田敦子さん、高畑充希さん、中野太賀さん、岩田剛典さんは高校生役として出演しています。
皆さん「ちょっと無理やり感ある」と思うことでしょう。
私も観るまではそう思っていました。
しかし、この配役であるからこそ、瑞々しく時にもどかしい町田くんと猪原さんの存在が、よりリアルに感じられるのではないでしょうか。

個人的には少し斜に構えた、口の悪い女子高生を演じた前田敦子さん推しです。
「マジか、町田」
「畜生だな」
と絶妙な突っ込みに笑わせてもらいました。

そして、松嶋菜々子さん、佐藤浩市さんといった大人のベテラン俳優さんもしっかりと物語を支えています。

町田くんのようにすべての人に優しくは無理でも、誰かに優しくしたくなる、暖かい空気に満ち溢れた素敵な世界観の作品です。

※画像はAmazonより引用させていただきました

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