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映画「カレンダー・ガールズ」ナイジェル・コール監督 2004年5月日本公開

毎年この時期になるとあちこちで取り上げられる話題の一つに「イケメン消防士カレンダー」があります。
恒例になっているこのチャリティー企画、世界各国から発売されています。
種類もたくさん!
興味はあるけど恥ずかしくて買えない。
興味はあるけど…。

さて、今回はカレンダーが題材の映画をご紹介します。

「カレンダー・ガールズ」

1999年、イギリスの小さな田舎町で世界初の“婦人会ヌード・カレンダー”が製作され、30万部を売上げ大きな話題となった実話を基にしたヒューマン・ドラマです。
そう、この作品、実話です。
イギリスはヨークシャーの田舎町。
主婦たちの交流の場は婦人会。
定例会で取り上げられるのは「秘伝のOOのレシピ」「野菜の栽培方法」。
のんびりとした田舎町なのでそうそう変化はありません。
親友同士のクリスとアニーは代わり映えのない退屈な話題にうんざり。

そんな日々を過ごすうちに、白血病で闘病していたアニーの夫ジョンが亡くなってしまいます。
傷心のアニーを元気づけるため、クリスは毎年恒例の婦人会カレンダー(風景写真)を「今回は自分たちでモデルを務め、その売り上げをジョンが入院していた病院に寄付をしよう」と提案します。
しかもヌードカレンダーですって!

最初はやっぱり誰も賛同しません。
そうですよね。
だってヌードってねぇ。
でもいつの間にか「私も参加したい」と有志が集まり始め小さな田舎町はザワザワしだします。

ヌードといっても日常生活を切り取ったポートレートのような感じなのでエロティックなものではないのです。
「料理中なのよ。服着てないけど」
といった感じ。
隠すところはちゃんと隠しています。
そしてジョンが好きだったヒマワリが効果的に使われていてとても上品な仕上がり。

なによりも最初はヌードに抵抗を感じていたおばさまたちが徐々に自己を開放していき、嬉しそうにキャッキャウフフしている姿がとても可愛らしい。
カメラマン、若いしね。

婦人会でおこなった発表会からカレンダーの話題はイギリス中に広まり大売れします。
そしてなんと、ハリウッドからもお声が掛かります。
おばさまたち大はしゃぎ。
TVショーになんか出ちゃったり。

でも、「病院への寄付のため」という本来の趣旨からずれてきていることに気づいたアニーはついにクリスと大喧嘩してしまい、親友同士の二人の関係に亀裂が入ります。。
この喧嘩、本音のぶつけ合いですがここまで言い合えるというのも、今までのふたりの関係が非常に親密でお互いをよく知っているからなんでしょうね。
私自身は友達と本音をぶつけ合う喧嘩はしたことがないので(記憶にないのかも?)正直「羨ましい」と感じました。
本音を言い合った後を考えると怖いなと思ってしまいます。
小心者です。

もちろん女性が中心で話を進めているので喧嘩だけではなく、家庭内でも様々なもめごとが起こったり
(思春期の息子がぐれたり、浮気者の旦那がいたり)
良い部分だけじゃないのも共感できるポイントです。

カレンダーに映る彼女たちはみんなおばさまです。
けれど彼女たちは撮影を通じて自分の人生の主役は自分自身なんだ!ということに改めて気づいたのかもしれませんね。

アニーの夫のジョンは生前クリスに依頼され、婦人会で講演を行いました。

「女性は盛りを過ぎてもなお、美しく咲き誇る」

その時にジョンが言った言葉です。
もうこの一言がすべてを物語っています。

年齢に応じた美しさってありますよね。
強く美しく可愛いおばさまたちに圧倒され、こんな風に年を重ねて行きたいなと思う作品です。
(やだ、私もう同じくらいの年かもしれない)

年齢問わずすべての女性におススメです。友人との鑑賞会もいいですね。
「私だったらどうするだろう?どんなシーンで撮影してもらおうかな?」
などと、思いを巡らせて発表し合うのも楽しそう。

※画像はAmazonから引用しました。

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