熊本県/球磨郡 ひとり呑みのすゝめ 寿福酒造場「米焼酎 武者返し」

寒い冬は家からあまり出たくないですよね。
そんな日は1人静かに酒を呑むのもなかなかいいものです。
コタツに入って鍋をつつきながらゆっくりといただく。至福の時です。

しかしせっかくの良い酒。ただ呑むだけではつまらない。
それならば酒の肴にその酒のルーツも楽しんじゃいましょう!
酒の旨さが格段と上がりますよ。

今回ご紹介するのは「武者返し」という米焼酎です。

球磨焼酎 武者返し

これは熊本県の「寿福酒造場」さんで造られた米焼酎です。
今回いただいたのはアルコール度数25°のもの。
ロックで飲むには少々キツく、焼酎8:水2の割合で飲むのが美味しいと教えてもらったので、そのようにして飲んでみました。
そしてここの蔵では1つ1つ手作業で作っているので生産量が少なく、どの銘柄も手に入りづらいんだそう。
私はそんなレア感のあるお酒大好きです。

今までの米焼酎の概念を覆す

私は基本、芋焼酎派。
昔飲んだ記憶から、麦や米焼酎は芋焼酎ほど香りや深みがなかったような感じがありましたので、あえて飲むことがなかったんですね。
しかし「武者返し」を飲んだ瞬間、芳醇な香りが口の中に広がり「え!これが米焼酎⁉」︎と驚きました。
これはぜひとも他の種類も呑んでみたいと興味の湧く逸品です。

若い杜氏の造る焼酎

私は美味しいお酒を見つけると、それがどんな土地のどんな場所でどのようして造られているのかとても知りたくなります。
そしてもう一つ知りたくなるのは、「杜氏はどんな人なんだろう?」ということ。
寿福酒造の杜氏は、筋肉モリモリの男前でした!
女性の造り手として、蔵を支えてきたお母様の後を継いで杜氏になられたそうですよ。

熊本県球磨郡(くまもとけんくまぐん)

球磨郡は熊本県の南部に位置する4町5村を含む地域です。
ここには熊本県内最大の川である「球磨川」があります。
この地域はいくつもの支流が球磨川に流れ込んでおり、その支流には多彩な棚田が広がっています。
この昼夜の寒暖差が大きい山間部の棚田で育った米は、掛け干しをすることでより一層米のうまみが増すそうです。
そんな米の産地で作られた「武者返し」。
そりゃあ美味しいわけですよね。

焼酎の蔵元が集まる地域

この球磨郡には、寿福酒造場さんを含む28軒の蔵元があります。
焼酎好きにはたまらない「球磨焼酎蔵巡り」というものもあるようで、ぜひ巡ってみたいものです。
全蔵の焼酎を堪能できたら最高ですね。

焼酎の肴

この焼酎は食事との相性が良いので、和洋中何にでも合いそうです。
私は今回、近所の牧場で牛の初乳をいただいたので、これでカッテージチーズを作ってみました。
初乳豆腐とも言われ、とても濃厚でそれでいてまろやかな味わいです。
お醤油をかけて食べると本当にお豆腐みたい!
武者返しとの相性も抜群でした。

まとめ

私の中では、九州の焼酎といえば「芋」というイメージが強かったので、こんなにたくさんの米焼酎が造られていたことに驚きました。
そして米の産地といえば「日本酒」のイメージもありますが、九州は日本酒のメッカである東北に比べ気温が高いこともあり、清酒造りには適さないんだそう。
暖かい地方だからこその焼酎なんですね。

みなさんもひとり呑みの際は、ぜひこんな風にお酒を楽しんでみて下さい。

店名:合資会社寿福酒造場
住所:熊本県人吉市田町28-2
工場見学:
・連絡:必要
・人数:5~6名まで可
・事前連絡:1日前まで
電話番号:0966-22-4005
球磨焼酎酒造組合公式サイト
合資会社寿福酒造場ページ:http://jp.kumashochu.or.jp/page0118.html

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