• HOME
  • ブログ
  • 書籍
  • 2020年本屋大賞6位”このミス・本ミス・ベストブック”トリプル受賞!相沢沙呼著のミステリ小説『medium(メディウム)』
medium 霊媒探偵城塚翡翠

2020年本屋大賞6位”このミス・本ミス・ベストブック”トリプル受賞!相沢沙呼著のミステリ小説『medium(メディウム)』



こんにちは。
コロナウイルスの影響で在宅勤務になったり、仕事の進め方が変わったりして、慣れない生活に戸惑いを感じている方も多くいらっしゃるのでは?
私もそんな1人です。

大変なことも多いかと思いますが、せっかくですので、こんな時だからこそできる楽しみを見つけましょう!
#stayhome #うちで踊ろう #おうちタイム ですね!

さて、おうち時間に最適な楽しみ方の一つといえば、読書です。
今回は、4月7日に発表があった本屋大賞にノミネートされた作品を1つご紹介したいと思います。

本屋大賞とは

全国の書店員さんが、過去1年の間、自分で読んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本に投票して、決定される賞です。
数多くの本を読んできた書店員さんのオススメ。
面白くないわけがないですね!

本屋大賞ノミネート作品:medium(メディウム)

medium 霊媒探偵城塚翡翠

今回は、ノミネート作品の1つ、相沢沙呼(あいざわさこ)著の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』をご紹介します。
表紙だけ見ると、ライトノベルのような佇まいですよね。
しかも、霊媒探偵て……
大人の女性が本屋さんで見かけたとしても、あまり興味をそそられないのではないでしょうか!?
何を隠そう、私もそうでした!

ですがこの作品、POP見ると、
「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇
「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング
「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー
の3冠を受賞しているというじゃありませんか!

…え、何者?
なんだか気になる。

そして、帯には同業者である作家さん達からの絶賛コメントの嵐…
「すべてが、伏線」
「完全に掌の上で転がされました」
「同年輩の本格ミステリ作家として嫉妬を覚えるほどの作品だった…」と。

…いや、むしろすごく気になってきてしまった…!!

本格的に興味を抱いた私は、一抹の不信感を抱えながらも購入してみることにしました。

読後の感想は……
完全に私も騙されました。
掌でコロコロ転がされました。

物語は全4話で、ミステリ作家であり、警察に協力して難事件を解決してきた経歴を持つ”香月史郎”と、死者の言葉を伝える事ができる霊媒師”城塚翡翠”がお互いの力を合わせて事件を解決していく、という形で進んでいきます。

冒頭では、何やら翡翠の死を予感させる、不穏な空気のプロローグ。
そして、第1話・第2話・第3話・最終話とそれぞれ違う事件のエピソードが続き、1話完結ものの連続ドラマを観る感覚で読み進められます。
そして、各1〜3話の間にインタールードとして最終話に続くように、身の毛もよだつような猟奇的な殺人鬼の犯行の様子が描かれています。
このインタールードだけ、本編に比べてかなりダークな描写になっています。

不穏なプロローグは最終話への伏線なのだろうか……?
最終話ではこの凶悪な殺人鬼を2人がどう暴きだすのだろうか?
そんな事も頭の片隅に浮かべながら、物語を読み進めます。

少し天然で世間知らずな美少女霊媒師翡翠の特殊能力と、それを活かす、香月のミステリ作家ならではの論理的思考。
2人でお互いの力を活かしながら事件を解決していく姿は、確かに読んでいて面白いし、エンタメ小説としては満足のいく内容でした。
ですが、正直、あの帯でのコメントの数々は少し大げさだったかな。
と、ちょっとモヤモヤした気持ちも抱きながら、あっという間に3話まで読み進め、ついに最終話。

「はー、なるほど!」
この小説は間違いなく、最終話を読むためにあります。
伝えたいけど、これは是非読んで実感してほしいので、あまりたくさんはお教えできないのですが…
「すべてが伏線」
この言葉に偽りなし、の内容でした。
途中に感じた、モヤモヤをも打ち消す、胸の空く一撃が最後に待っていました。

在宅勤務や外出自粛でおうち時間が長くなっている今、今話題のミステリ小説でドキドキしてみてはいかがでしょうか?

medium 霊媒探偵城塚翡翠
著者:相沢沙呼
出版社:講談社
発行:2019年9月第一刷発行

※画像は講談社book倶楽部より引用させていただきました

関連記事一覧