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映画「プーと大人になった僕」マーク・フォースター監督 2018年9月日本公開

現在高校1年生の息子は中学に上がるまで、毎晩眠りにつくまで「くまのプーさん」のDVDを観ていました。
現在、実家住みの私は、狭い自室で息子と2人なので必然的に毎晩観ていました。

でも嫌じゃなかったですね。
だってかわいいんだもん。
プー。

息子の寝息と共にテレビを消し、スタンドの電源を落としベットに潜り込み、私の一日も終わります。
なんだか、懐かしくなってきました。

さて、今回ご紹介するのは「プーと大人になった僕」です。

現在ディズニーは怒涛の実写化ラッシュですね。
昨年は「ライオンキング」「アラジン」も実写化され公開されました。
「アラジン」は見ることができなかったのですが、「ライオンキング」は映画館で3D眼鏡をかけて観ましたよ。
素晴らしいというより、凄かった!
CGなんですよね。
あれ。
再現度に只々、びっくりしていた気がします。
さすがディズニー。

では簡単にあらすじを。

寄宿舎に入るために100エーカーの森に住むプーとお別れしたクリストファー・ロビン。
「100年たっても忘れないよ」
そう約束したのに……。
寄宿舎で過ごした少年時代、戦争へ出兵した青年時代を経て現在は妻と娘とロンドンに住み家族を守るために日々仕事に忙殺され、幼い日のことを今は思い出すこともありません。
久しぶりの休暇を100エーカーの森がある故郷で過ごす予定でしたが、仕事を言いつけられ彼一人が残る羽目に。
そんな時、ひょんなきっかけからロンドンで懐かしいプーと再会し………。

プーの実写化と聞き大喜びしたものの、
「いや、ちょっと待って、プーたちってぬいぐるみだよね。大丈夫なのかな?可愛さ半減とかないよね」
と、いささか心配な気持ちを持ちつつも、映画上映前のCMでクリストファー・ロビンとプーが出会ったシーンが流れたとたんに私、大号泣。
息子、どん引き。

プーはプーでした。
とてとて歩いているプーはアニメの黄色のふっくらしたプーとは少し違っていたけれど。
ビンテージ感が増していました。

大人になったクリストファー・ロビンは沢山の責任を負い、がんじがらめで身動きが取れない状態です。
だから相変わらずお馬鹿なプーにイライラして大声で怒鳴りつけたりします。

観ている私もハラハラ。
でもお馬鹿なプーでもクリストファー・ロビンが変わってしまったことに気づきます。
「じゃあ僕もともだちやめていいよ」と言い残しクリストファー・ロビンの前から去ってゆくプーの姿はとても悲しそうで、私の心臓もぎゅっと何かにつかまれたように痛かった。
始まりから終わりまで始終泣きっぱなしだった映画はこれが初めてだったかもしれません。

プーたちの変わらない可愛さに癒されるのはもちろんですが、仕事や家事、育児に追われる大人の私たちが忘れていた「大切なもの」に気づかせてくれる作品だと思います
しなければならないことに縛られ、自分が本当は何をしたいのか気づかないふりでごまかしながら生きている現代の私たちには、子供のころのまま何も変わらず毎日を一生懸命生きているプーの言葉は心にグサッと刺さります。

仕事に疲れた大人の心に響く作品ではありますが、「心に刺さりすぎて次の日に退職届を出したくなる」などと言っている方もいるようです。
それも何となくわかるような気がします。
週休3日だったらいいのに。
4日でもいいよ。
何なら5日……。

最後にとても印象に残った一言を。

「何もしないことは最高の何かにつながる」

たまには「何にもしない日」を設定し、のんびりこの作品で心を休めるのもいいかもしれませんね。

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