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ゆるゆるでシュールな男子高校生の放課後をこちらもゆるーく鑑賞したい映画「セトウツミ」大森立嗣監督 池松壮亮、菅田将暉W主演

私はパーソナルスペースが広いのか、コンビニやスーパーのレジで後ろに並ばれると妙に落ち着かなくなります。
たまに距離感を無視する人もいて、そんな人に息遣いが感じられるほど近くに並ばれると、私の中にゴルゴ13が降臨し
「俺の背後に立つな」
と、眉間にしわを寄せてあからさまに
「ハァ⁉」
という顔をしてしまいます。

パーソナルスペースとは、他者が自分に近づくことを許せる限界の範囲、いわば「個人の縄張り」のようなものですね。
人によって広さは違うようです。
女性と男性とでも違いがあり、そして相手との関係性や親密度によってその広さも変わってきます。
置かれている状況や心理的な影響でも変わるようですよ。
赤の他人が近くに来ると嫌悪感を抱きますが、親しい相手や好意を持つ相手であれば、気にせずに受け入れることができ、それは安心感にもつながります。

でも距離感が近い人は「社交的」で積極的に他者とかかわることに抵抗がない人のようですよ。
対して私のようにパーソナルスペースが広い人は、他者より自分に関心が向いていて、単独行動を好む傾向にあるようです。
ん?
もうちょっと狭くしたほうがいいのかな?

さて、今回ご紹介する映画は池松壮亮、菅田将暉W主演の「セトウツミ」です。
男子高校生2人の絶妙な距離感がいい味わいを醸し出しています。

ではあらすじを簡単に。

~学校帰りの放課後の川べりで、高校2年生のクールな内海想と天然な瀬戸小吉は、内海が塾に行く時間までの暇つぶしに、たわいもない会話をしながら過ごします。性格の異なる内海と瀬戸ですが、くだらない言葉遊びで盛り上がったり、瀬戸が片思いする樫村へ送るメールで悩んだり、時には深い話も語り合ったりします。しかし、内海と瀬戸の2人の会話には、全く中身がなく、だらだらと話をするだけなのです。通りかかったヤンキーの先輩や、大道芸人のバルーンアーティストとも少しばかりの会話をすることもありますが、特に大きな事件は起こることはなく、まったりと流れる時間だけがそこにあり、移り行く季節を背景に瀬戸と内海の無意味な会話は止まりません。

監督は大森立嗣氏です。
代表作に瑛太さんと松田翔平さんの主演の「まほろ駅前」シリーズなどがあります。
社会の隅で生きる若者たちを描いた作品が多いです。
調べたところ、お父様は前衛舞踏家で俳優の麿赤児さん、弟は俳優の大森南朋さんです。
自身も俳優として映画に何作か出演されているようですね。

今作で男子高校生を演じているのは池松壮亮さんと菅田将暉さん。
この2人が並んでいるビジュアルだけでも見る価値ありです。

池松壮亮さんは子役時代から活躍されている俳優さんですね。
「MOZU」の殺し屋、怖かったですね。
でも、私の中では最近「服を着ていない」イメージが強いです。
「海を感じるとき」や「愛の渦」を観たからだと思うのですが、妙に色気を感じさせる役者さんだなと思います。

菅田将暉さんは関西出身だけあって関西弁で伸び伸びと楽しそうに演じています。
関西弁の「うそん…」可愛いですよ。

ストーリーは本当にただ男子高校生がたわいもない無意味な会話を繰り広げているだけなのですが、関西人だけにボケと突っ込みが秀逸で面白い!
関西弁でしゃべり倒すだけでは、ともすれば漫才風味になってしまいそうなのですが、2人の役者さんが醸し出す独特の空気感が、ゆるい日常系のストーリーをきちんと作り出しています。
間に一人分開けて座る2人の距離感が、つかず離れずの2人の関係性を的確に表現しています。

ゆるゆるでシュールな男子高校生の放課後。
こちらも変に構えずだらだらと寝そべりながらゆるーく鑑賞したい映画です。
ほんわかとしてクスリと笑えますよ。

※画像はAmazonより引用させていただきました

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