表情筋トレーニングでナチュラルエイジングな笑顔を手に入れる
突然ですが、私は元・着ぐるみやさんです。子供番組やテーマパーク、イベント会場で会うあの着ぐるみの中の人です。
そんな私がなぜか「ナチュラルエイジングな笑顔の作り方を伝えたい」とキーボードを叩いています。不思議ですよね?でも騙されたと思って聞いてください。
表情筋はアンチエイジングにとっても貢献してる!
着ぐるみの中の人はお客様と接する時、実はとても表情豊かに仕事をしています。
着ぐるみの中は暑いですし息も絶え絶えで体はしんどいのですが、とにかくめちゃくちゃ笑顔です。外から表情は全く見えないのですけれど。
思いの強さというものは実際に表情が見えなくても相手に伝わります。それを実感しているからこそ伝えたい思いを表情にのせています。汗だくで。
なぜエイジングに関係ないこんな話をしているのかといえば、着ぐるみの仕事をやめたら一気に老け込んだという経験があったからです。
表情筋とは?
人間の顔にはさまざまな表情を作り出すために30種類以上の筋肉(表情筋)があります。
目や鼻や口などそれぞれを動かす表情筋が作用しあうことで表情をつくりだすのですが、表情筋は使わないと筋力が落ちてしまいます。
表情筋が落ちて緩んでしまうとハリが失われ、シワが深くなったり毛穴が目立ったり、輪郭がぼやけたりなど老けた印象を与えてしまうのです。
しかし私たちの表情筋の稼働率はわずか30%程度といわれています。
仕事をやめたら表情筋の稼働率がグッとさがった
仕事を辞めた当時はこう思っていました。体に負荷をかける仕事を離れれば自分の体や心のケアをしっかりできるようになるし、アンチエイジングの効果を感じるようになるんじゃないかって。
でも現実は全く逆でした。
大人女子は表情筋を動かす範囲が狭くなりがち
ある日、鏡を覗くと一気に老けた表情の自分がいました。その時気がついたんです。
誰からも見えないと開き直って恥ずかしげもなく表情を動かすことで、自然と表情筋が鍛えられていたんだってことを。
でも大人になると普段の暮らしでは表情を抑えるシーンが多いと思いませんか?仕事があったり家族がいたり、他人の目があったりしますし、喜びはともかく怒りや悲しみを感情の赴くまま直接相手に態度に出すことを良しとはされません。
そうしているうちに、ひとりでいる時間でさえも表情の動く範囲がどんどん狭くなってきてしまいます。
お手本は海外ドラマ・登場人物の表情力
試しに大きく口をあけて「わぉ!」と言ってみてください。海外ドラマの主人公になった気分でお願いします。
1.最初はなるべく口をすぼめて
2.「わぁ」で一気に大きく口をあけます
3.「お」は唇がきれいなまるになるようにイメージして
さて質問です。頬は動いていましたか?おでこは?まぶたはどうでしょう?口もとの動きだけになっていませんでしたか?
では今度はさきほど動いていなかった部分を意識しながらやってみましょう。
「わぉ!」
どうでしたか?普段動かしていない部分が思ったように動かない人もいるかもしれません。
では今度は「わぁお!」な気持ちのままスローモーションでどうぞ!
なんだか愉快な気持ちになってきませんか?もしくは「私なにしてるんだろう」というバカバカしい気分になっちゃったりとか。
そうしたら思い切り笑っちゃいましょう!
表情筋トレーニングのポイントは力を入れないこと。表情が動くと心も動きます。表情筋をたくさん動かすけれど力技じゃなく、気持ちと一緒にゆるやかに思い切り表情を動かすのがポイントです。
表情筋トレーニングを続けてナチュラルエイジングな笑顔に!
アンチエイジングを意識しすぎると、ほうれい線や目尻のシワなどピンポイントに意識が集中してしまいますが、アンチエイジングとは自分が気持ちよく暮らせるためのエッセンスのようなものです。
普段は動いていない表情筋を動かす癖をつけると表情が柔らかく豊かになってきます。
何時に何回やらなくちゃ…なんて決まりもないので、気が向いた時に思いきり海外ドラマの主人公になってみてください。人に見られるとちょっと恥ずかしいのでひとりの時に。
仕事で集中したり家事で疲れていたりすると、無意識に眉間にシワがより口角が下がった表情で硬くなってしまいがちです。