ラブ・アクチュアリー

愛がたくさん溢れている!映画「ラブ・アクチュアリー」

12月も半ばを過ぎ、もうすぐクリスマスですね。
先日、妹の旦那が私の息子に
「サンタがいないと気付いたのはいつ?」
と聞いたところ高校生の息子は
「え?サンタはいるよ!!今年も来ると思うよ」
と、じっと私を見つめながら答えました。
「サンタはね、髭の生えた子のところには来ないって。そもそも今年はコロナ感染の恐れがあるから人の家には行けないでしょ」
「…。お母さんサンタ、ばあちゃんサンタ、おばさんサンタ2人、おじさんサンタ2人と俺には6人のサンタがいる!」
「全員引退しました。」
「…。でも、お年玉はあるよね」
「むしろ、母にお年玉くれ。バイトしてるんだから」
「断る」

そんな下らないやり取りをした数日後、WHO=世界保健機関は
「サンタクロースには新型コロナウイルスの免疫があり、プレゼントは届く」
と世界中の子供たちに呼びかけたそうです。
なかなか粋なことをしてくれるな。WHO。

さて、今回ご紹介する映画はクリスマスシーズンにぴったりな1作「ラブ・アクチュアリー」です。私のところにも来てくれないかな、サンタさん。



では、あらすじを簡単に

新たに就任したイギリス首相のデイヴィッドは若くてハンサム、しかも独身。就任した日から、配膳係のちょっと太めのナタリーに一目惚れしてしまいます。
最愛の妻を亡くしたダニエルは、義理の息子サムがまったく口を利かず引きこもってしまったことが気がかり。しかしサムが口を利かない理由は母の死ではなく、片思いによるものだったのです。
弟に恋人を奪われてしまった作家のジェイミー。彼は傷心を癒すために南仏のコテージに。そこでメイドとして働くポルトガル人のオーレリアに出合います。英語もフランス語も通じない2人ですが、次第に惹かれ合うようになり…。
イギリスに住む様々な境遇の男女の物語が絡み合い繋がってゆく…。

作品情報

監督はニュージーランド出身で、イギリスを拠点としている脚本家・映画監督であるリチャード・カーティスです。
「フォー・ウェディング 」(1994年)
「ノッティングヒルの恋人」(1999年)
「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001年)
これらの作品の脚本家でロマンティック・コメディを得意としています。
「ラブ・アクチュアリー」は彼の初監督作品です。
キャストは監督が映画やTVドラマで一緒に働いた俳優が主に出演しています。ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ローラ・リニー、エマ・トンプソン、アラン・リックマン…うーん、超豪華!!!

心に残る名作

物語はクリスマスの5週間前から始まります。
年齢も境遇も違う男女の恋物語がオムニバス形式で同時進行していきます。
子供の純粋な初恋、大人のほろ苦い恋愛模様…。もう具沢山です。
そして物語がラストに向けて進行していく中で登場人物それぞれが何らかのつながりがあることが明かされていきます。
個人的には会社社長ハリーの妻で2人の子を持つエマ・トンプソンが演じたカレンが流した涙にグッときてしまった。
ハリーは従業員の若くて魅惑的な女性に言い寄られていて、心が傾きかけているんです。会社のクリスマスパーティーで彼女と踊るハリーを見てカレンは怪しみます。
クリスマス当日、ハリーのコートのポケットにアクセサリーの包みを見つけ自分へのプレゼントだと期待していたのに、ハリーが彼女に送ったのは彼女が好きなミュージシャンのCD。
クリスマスの外出を前に自室で隠れて泣くのですが家族の前では平気な振りをします。
家族に隠れて密やかに泣く姿に大袈裟に騒げない大人の悲哀を感じてホロリとしてしまいました。
そして時折顔を出すミスター・ビーンことローワン・アトキンソンは必見。
ラストはクリスマスから1か月後のヒースロー空港。
さて、それぞれの恋の結末は?
愛がたくさん溢れた、心が暖かく満たされる作品です。

【ラブ・アクチュアリー】
監督:リチャード・カーティス
脚本:リチャード・カーティス
出演者:ヒュー・グラント
リーアム・ニーソン
コリン・ファース
ローラ・リニー
エマ・トンプソン
アラン・リックマン
キーラ・ナイトレイ
マルティン・マカッチョン
ビル・ナイ
ローワン・アトキンソン
製作年:2003年
製作国:イギリス、アメリカ合衆国、フランス

※画像はAmazonより引用させていただきました

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