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東京事変「赤の同盟」運命に翻弄される男女の愛憎劇 TVドラマ「わたしたちはどうかしている」主題歌をリリース!



2020年に待望の復活を遂げた東京事変。
復活後まもなくミニアルバム「ニュース」を発表した彼らの次なるリリースでは、10年ぶりに民放ドラマでの主題歌を担当することに。
今回は配信限定シングル「赤の同盟」をご紹介します。

「赤の同盟」が彩ることとなった物語は、女性向け漫画雑誌で現在連載中の作品「わたしたちはどうかしている」が原作。
愛憎渦巻くラブサスペンスです。
主演の横浜流星演じる老舗和菓子屋の跡取り息子と、浜辺美波演じる才能に溢れた和菓子職人。
凄惨な因縁と過酷な運命に翻弄されながらも、互いに惹かれ合う2人の恋の行方が描かれています。

ドラマの告知イメージは、精巧で美しい和菓子の並んだ背景を背負い、主役の2人が和装で並び立ったもの。
跡取り息子役である横浜流星が、浜辺美波の鮮やかな赤い紅を乱雑に拭った印象的なビジュアルは、非常に洗練されたデザインで目を引くとして話題になりました。

ドラマのイメージを損なうことなく、少し妖しげで、不穏な雰囲気を加速させる。
「赤の同盟」は、そんな、ドラマに華を添えるような楽曲に仕上がっています。

楽曲単体のクオリティとしても、さすが東京事変、と思わず唸ってしまうほどの完成された世界観。
冒頭の椎名林檎の艶っぽい歌い出しにグッと心を掴まれたが最後、不穏な空気感を漂わせる楽器陣の演奏にたちまち耳を惹きつけられます。
その演奏の中で紡がれる歌詞は、椎名林檎お得意の言葉遊びや時勢を盛り込んだ茶目っ気もたっぷり。
しかし、サビはしっかりキャッチーなメロディで構成されており、楽曲の山場が一気に展開されます。

またこの曲は通して聴いてみるとおわかり頂けるかと思うのですが、間の使い方や緩急の付け方が非常に印象的な楽曲なのです。
楽曲の途中途中に挟み込まれる一瞬の無音。
そこで私たちの気を再度惹きつけた後、冒頭と同じように展開される椎名林檎の歌い出し。
そして一気に曲のニュアンスを変化させる、伊澤一葉によるクラシカルなピアノ曲めいたソロ。
これらもまた非常に東京事変らしい、リスナーを最後まで飽きさせない曲構成とも言えるでしょう。また今回のシングル「赤の同盟」には、表題曲の他にカップリング曲も2曲収録されています。
重厚なバンドサウンドから一転サビではキュートな展開へ様変わりする曲調の中で、椎名林檎の故郷・博多の方言が歌詞に乗せられた「名実共に」。
浮遊感溢れるサウンドが終始ミドルテンポで展開する中、英詞で展開される椎名林檎のボーカルとサビの浮雲のコーラスが心地よい「玉座の罠」。
全3曲、全て曲タイトルは4文字できっちり収録曲一覧に美しく並べられている点も、東京事変らしいこだわりだと感じました。
ぜひ表題の「赤の同盟」とは少し異なった、東京事変のより“遊び心”のうかがえるカップリング曲2曲もあわせてお楽しみ頂ければと思います。

赤の同盟
アーティスト:東京事変
レーベル: UNIVERSAL MUSIC LLC
発売日:2020年8月12日

※画像はAmazonから引用させていただきました

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