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強くて美しい女性たちの友情と絆を描く 映画「マグノリアの花たち」

昨年、退職してから少しの間は友人と会ったり求職活動をしたりとそこそこ動いてはいたのですが、新型コロナウィルスの感染拡大によって最近は家族以外の他者と会っていないことに気づきました。

「これはヤバイ」
と思ってはいるのですが、生来、出不精であまりまめな性格ではない私が急に友人に連絡をしたら
「はらに何かあったのか!」
といらぬ心配をかけてしまいそうなのでどうしようかただいま思案中です。

私がじぶんから友人に連絡をするのは
「彼氏ができた」
「結婚した」
「子供が生まれた」
「主人が亡くなった」
とほぼ事後連絡でいつも友人を驚かせているからいけないんですけどね。

でも友人たちは中学時代から変わらずいいタイミングで連絡をくれるんですよ。
ほぼまかせきり。

大人になってそれぞれの生活があるので頻繁には会えないけれど、何かあれば駆けつけてくれて、励ましてくれたり叱ってくれたりと頼りになります。

さて、今回ご紹介する映画は「マグノリアの花たち」です。
今度友人たちに会えるのはいつになるのだろう?



では、あらすじを簡単に

アメリカ、ルイジアナ州の小さな町。
イーテントン家の人々は、長女シェルビー(ジュリア・ロバーツ)の結婚式の準備で大わらわだった。
シェルビーと母のマリン(サリー・フィールド)は、式の身づくろいのために、偏屈者の未亡人ウィザー(シャーリー・マクレーン)や、町長の未亡人クレリー(オリンピア・デュカキス)など町の女たちの社交場、陽気な女主人トルービィ(ドリー・パートン)の経営する美容室にやってきた。
ところがその時、シェルビーが発作に襲われた。
実は彼女は糖尿病を患っており、結婚しても子供を産んではならない体だった。
それでもシェルビーは弁護士のジャクソン(ディラン・マクダーモット)と結婚した。
やがてクリスマス。
妊娠が分かったシェルビーは、命を賭けても子供を産もうと決心する。

作品情報

監督はハーバート・ロスです。1969年の『チップス先生さようなら』でデビューしました。
代表作に「愛と喝采の日々」(1977)「フットルース」(1984)「摩天楼はバラ色に」(1986)などがあります。

キャストはアカデミー賞女優のサリー・フィールド、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキスといった豪華な顔ぶれ!
ジュリア・ロバーツはこの映画でゴールデングローブ助演女優賞を受賞したほか、自身初めてとなるアカデミー賞のノミネートを受けました。

原作は映画でも脚本を手掛けたロバート・ハーリングの戯曲です。
演劇は1987年にオフ・ブロードウェイで初演を迎えて1990年まで公演が続き、2005年にはブロードウェイへ場所を移して再公演を行っています。
日本でも劇団俳優座によって2007年に東京で公演されました。
現在も人気のある作品のひとつです。

STEEL MAGNOLIAS

マグノリアはアメリカ合衆国南部を象徴する花木とされ、ミシシッピ州とルイジアナ州の州花に指定されています。
日本名は“タイサンボク”。木蓮に似ていますね。
原題に“STEEL MAGNOLIAS”とあるようにマグノリアのように美しくSTEEL=鋼のように強さを持った女性たちの群像劇になっています。

アメリカの南部にある小さな町の美容室に集まる6人の女性たち。
年齢も立場も考え方も違うのだけど、なんでも言い合えて理解し合える関係性はとても素敵です。

それぞれが何かを抱えているのだけれど、悲しみも苦しみも笑いあって乗り越えてきた絆があるから日々を生きられるのですね。
この作品の初見は20代の頃でした。
「こんな大人になりたいね」
と友人と語りあったことを思い出します。
美しさも強さも兼ね備えた素敵な女性に、私は…なれてないな。
そもそも美しさが欠けていることを再認識しました。
もっと頑張れ私!
30年も前の作品ですが古さを感じることはなく、笑って泣けて明日を生きる勇気を貰えます。

【マグノリアの花たち】
監督:ハーバート・ロス
脚本:ロバート・ハーリング
原作:ロバート・ハーリング
出演者:サリー・フィールド
ドリー・パートン
シャーリー・マクレーン
ダリル・ハンナ
オリンピア・デュカキス
ジュリア・ロバーツ
製作年:1989年
製作国:アメリカ

※画像はAmazonより引用させていただきました

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