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アガサ・クリスティーを思わせるミステリー映画「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」

名探偵

小学生の頃、江戸川乱歩の「怪人二十面相シリーズ」に夢中になり、いつかは自分も探偵になりたいと淡い夢を抱いていました。

20代の頃、親しい友人が「興信所」のアルバイトを始めたと聞いた時は大興奮しました。
「え、何?殺人事件とか調べるの?アリバイとか」
前のめりで聞く私に友人は一言
「浮気調査」
「え…」
どうやらターゲットを尾行して浮気の現場と思われる証拠を写真に収めるのが主な業務だったようです。
しかも、怪しまれないように女性である友人は同じ事務所の男性とコンビを組まされ恋人同士のように振る舞わなければならなかったようです。

それが嫌という理由で彼女は2週間も持たず辞めてしまいました。

なんだ、そんな感じなのねと、知った私ですが今でも探偵が活躍する作品は大好きです。

さて、今回ご紹介する映画は「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」です。
正統派の探偵ものに胸アツでした。



では、あらすじを簡単に

大金持ちの犯罪小説家ハーラン・スロンビーは85歳。
マサチューセッツ州の邸宅で自身の誕生パーティーに家族を招待します。
しかし、翌朝、スロンビー家の家政婦フランが喉を切られて死んでいるハーランを発見します。
警察はハーランの死因を自殺と認定。
そして、そこに現れたのは私立探偵ブノワ・ブラン。
何者かが彼を雇い、捜査を依頼したということで、彼も捜査に参加することに。
そんな中、ブランはハーランが家族のほぼ全員と緊張関係にあったことを知ります。
誰もがお金の問題を抱えていたのです。
しかし、事の真相は、パーティーの後、ハーランの看護師マルタ・カブレラが誤ってモルヒネを致死量以上注射してしまったことが原因でした。
このままではあと数分で死んでしまう、そう思ったハーランがマルタを守るために、マルタにニセのアリバイを作るよう指示をし、自ら喉を切り自殺したのでした。
ですが、そのことはマルタの胸の中だけにあることで、ブランは知る由もありません。
そして、後日、ハーランの遺書が明らかにされます。
それには全財産をマルタに与えると書いてあったのです。
マルタもそしてハーランの遺族もそのことに動揺を隠せず、やがて事件は思わぬ進展を迎えることに。

作品情報

監督はライアン・ジョンソンです。
長編映画監督デビュー作『BRICK ブリック』が2005年のサンダンス映画祭で上映され、審査員特別賞を受賞しています。
「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の監督として知られています。
監督はインタビューの中で「アガサ・クリスティの推理小説を思わせるようなミステリ映画を撮ってみたい」と言った通り、本作を作るに当たって、『地中海殺人事件』、『名探偵登場』、『ナイル殺人事件』などアガサ・クリスティの作品を参考にしたようですよ。

主演を務めるのはダニエル・クレイグです。007、ジェームズボンドですね。
今作では少々体つきがふっくらしたかな?

ドン・ジョンソン、ジェイミー・リー・カーティス、トニ・コレットと言った個性派が脇を固めています。
そして、キャプテン・アメリカことクリス・エヴァンス。妖しさ満点。

マルタを演じたアナ・デ・アルマスは2020年11月公開予定の「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」でもダニエル・クレイグと共演します。

名探偵爆誕

ストーリーは小説家のハーランの誕生日パーティーからスタート。
広大な土地にある大邸宅に家族が集まります。

この家族、一人一人がなんとも胡散臭い。
「お金目的」ってことが一目でわかります。
鼻持ちならない気持ち悪さ。

序盤で犯人というか、死亡原因はわかるのですが、マルタが遺産を相続するとなってからの展開が面白く、久々に本格ミステリーを観た充実感を味わいました

イギリス紳士であるダニエル・クレイグが南部訛りの気取った探偵を演じたのも見どころの一つ。続編希望。
寡黙な彼を見慣れた私には、饒舌な彼はとても可愛らしいおじさまに思えました。

屋敷の部屋の配置、家具など、お金持ちらしい重厚さとミステリーっぽいからくりにうっとりしました。
ミステリー好きもそうでない人も楽しめる作品です。

【ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密】
監督:ライアン・ジョンソン
脚本:ライアン・ジョンソン
出演者:ダニエル・クレイグ
クリス・エヴァンス
アナ・デ・アルマス
ジェイミー・リー・カーティス
マイケル・シャノン
ドン・ジョンソン
トニ・コレット
ラキース・スタンフィールド
キャサリン・ラングフォード
ジェイデン・マーテル
クリストファー・プラマー
製作年:2019年
製作国:アメリカ

※画像はAmazonより引用させていただきました

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