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こだわりの強い大人たちの少しひねりのきいたラブストーリーにきゅんとする映画「恋愛小説家」ジェームズ・L・ブルックス監督 ジャック・ニコルソン主演

最近YouTubeでよく目にするのがモーニングルーティーンなるもの。
朝の習慣のことなのかな?
朝起きてから出掛けるまでの一連の行動ですね。
朝活とは違うのかな?
でも、動画で見る限りとても優雅で充実しているんですよね。
なんともうらやましい限りです。

ルーティーンというのは日常生活(仕事も含めて)の定型行動だと思うのですが、私にもささやかですがあります。
そしてそれを邪魔されると、とても頭に来ます。
多分、おまじないのようになっていて、それをこなさなければなんだか座りが悪いのです。
もはや呪いかもしれないですね。
いや、こだわりかな?

コロナウィルスの影響で息子が休校になり家に居るようになってからは、私のルーティーンは妨害されまくりです。
2時間おきくらいに「腹減った」と言ってくるんですよ。
成長期だから仕方がないと思うのですが、なんとも調子が狂う。
TVも占領するしね。
新型ウィルス早く収束してくれないかな。
私の穏やかな日常を返してください。

さて、今回ご紹介する映画は「恋愛小説家」です。
この作品の主人公はこじらせオジサン。
こだわりが強すぎます。

では、あらすじを簡単に。

~マンハッタンのアパートに住む、メルヴィン・ユドール(ジャック・ニコルソン)は人気恋愛小説家。しかし、私生活は中年を過ぎても独身であることに加え、潔癖症で毒舌家の嫌われ者です。彼はある日、隣人でゲイの画家サイモン(グレッグ・キニア)の飼い犬を無理やり押し付けられます。潔癖症の彼ですが、次第に犬に心の安らぎを見いだします。そして毎日ランチに通うカフェのウェイトレス、キャロル(ヘレン・ハント)とも会話を交わすようになります。キャロルは喘息の息子を育てるシングルマザーです。メルヴィンはキャロルの息子のために自費で彼女に医者を紹介します。彼女にカフェを休まれたら困るからという理由からです。そんな時、隣人のサイモンが破産し彼の両親に援助を乞うために彼の故郷ニュー・オーリンズへ旅立つことになり、メルヴィンとキャロルもなぜか同行することに…。

監督は「愛と追憶の日々」でもニコルソンと組んだ、ジェームズ・L・ブルックスです。
「愛と追憶の日々」ではアカデミー作品賞と監督賞と脚色賞を受賞しています。
親でもあり一人の女としても生きる母親と娘の深い絆を描いた作品は私も大好きな作品です。

主演はジャック・ニコルソン。
「シャイニング」のドアの裂け目から覗く狂気の笑顔は皆さんご存知ですよね。
75年の「カッコーの巣の上で」でアカデミー主演男優賞を受賞して以降、「愛と追憶の日々」(83)で同助演男優賞、「恋愛小説家」(97)で2度目の主演男優賞と、オスカーを3回手にしている米映画史に欠かせない名優です。

ヒロインを演じるのはヘレン・ハント。
9歳の頃から多くのTVドラマで活躍した彼女はこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞しています。
ジャック・ニコルソンとのW受賞で話題になりました。
ナチュラルで笑顔が素敵な女優さんです。

メルヴィンのキャラクターは、ともすれば嫌悪感しか感じられない人物ですが、本当は優しさに満ちたオジサンです。
ジャック・ニコルソンの感情表現が豊かなので、段々とチャーミングでキュートに思えてきます。
犬と戯れる笑顔がとても素敵。
それをもっと人間にも見せることが出来たらここまでの偏屈さにはならなかったかもしれませんね。
周囲の人たちと関わることによって迷いながらも人間味を取り戻していく彼を応援したくなります。

ヒロインも感情が安定しているとは言えず、かなりエモーショナルなのですが、少々くたびれた感じが逆にセクシーでリアルです。
ヘレン・ハントが繊細に演じています。

こだわりの強い大人たちの少しひねりのきいたラブストーリーです。
阿部寛さん主演のドラマ「結婚できない男」が好きな方はハマると思いますよ。

※画像はAmazonより引用させていただきました

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