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映画「マイ・プレシャス・リスト」スーザン・ジョンソン監督 2018年10月日本公開

私は「タスク管理」が苦手です。
一つ一つクリアし完結したときは「達成感があるんだろうなー」とは思うのですが、どうにも集中力が続かないのです。
なので、いつも先延ばしをして「うわーっ!」となるタイプ。
一応、目標や計画は立てるのですが、どうにも横道に逸れてしまうんですよね。

スケジュール帳も買ったばかりの時は埋まっているのですが、だんだんと白い部分が目立つようになり、カバンの底で冬眠状態です。
それなのに毎年買ってしまう。
買って満足してしまうんですね。
でも、毎年目標は立てるんですよ。
今年は「牛丼屋に一人で行く」です。
(まだ達成していません)

さて今回ご紹介する映画はベル・パウリー主演の「マイ・プレシャス・リスト」です。
ではあらすじを簡単に。

~ニューヨークのマンハッタンで暮らすキャリー(ベル・パウリー)はIQ185。ハーバード大学を飛び級で卒業した天才なのですが、今は引きこもり気味。読書ばかりしているコミュ力ゼロの屈折女子。話し相手はセラピストのペトロフ(ネイサン・レイン)だけです。ある日彼はキャリーにリストを渡し、そこに書かれた6つの課題をクリアするように告げます。「それで問題はすべて解決するの?」と、半信半疑ながらも、1つずつ項目を実行していくキャリー。そして、人と関わり打ち解けたり傷ついたりする中で、徐々に自分の変化に気づいていきます。~

監督兼プロデューサーのスーザン・ジョンソンはこの作品で長編映画の監督デビューを果たしました。
Netflix映画のロマンティック・コメディ「好きだった君へのラブレター」(2018)が話題を呼ぶなど、今、注目の女性監督です。

主演のキャリーを演じるのはイギリスの新星ベル・パウリー。
クルクル変わる表情がとても可愛らしい。
少しビリー・アイリッシュに似ていますね。

さて、タイトルにもあるリストは以下の6項目です。

1:ペットを飼う
2:子供の頃好きだったことをする
3:デートに出かける
4:友達を作る
5:1番お気に入りの本を読む
6:誰かと大晦日を過ごす

キャリーは半信半疑ながらも一つ一つ実行して行きます。(マジメか!)

キャリーが“こじらせ女子”になってしまったのには理由があります。
IQ185と優れた頭脳を持ち、14歳でハーバード大学に入学したため、本来過ごすはずのキラキラした青春時代を送ることができなかったからです。
大学にいる彼女より年上の人々は、彼女を変わり者扱いします。
唯一彼女を理解してくれたように感じた教授には、ただ弄ばれてしまったりと、一足先に飛び込んだ大人の世界は、彼女に優しくなかったんですね。
IQが高いとは言え精神的には子供のまま。
そりゃこじらせて当然。
本人のプライドの高さも原因であるといえばそうなんですけどね。

「幸せになって何になるの?」
口ではそう言う彼女ですが、嫌々ながらもリストを実行するのは、幸せになったその先を知りたかったのかな?と感じました。

とにかく、驚いたり怒ったり感情をそのまま表情に出すキャリーが、本当にキュートです。

そして彼女のファッションも、そこらにあるものを適当に重ねて着ている感じがしますが、シンプルでお洒落です。
ベル・パウリーは158cmと欧米人にしては小柄なので日本人の私たちも参考にできそうですね。
クリスマスシーズンのNYの街並みや彼女の古いアパートメントのインテリアもとっても素敵です。

私たちは「何もしないままでは幸せになれない」ということを彼女の行動を見て再確認させられます。
そして1歩踏み出す勇気を貰うこともできます。

「自分を変えたい、けど何をしていいかわからない」
モヤモヤした思いを抱えている時にお勧めの作品です。
自分だけのプレシャス・リストを作成するのもアリですね。

※画像はAmazonより引用させていただきました

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