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映画「アリー スター誕生」レディー・ガガ 主演 ブラッドリー・クーパー 出演, 監督 2018年12月日本公開

映画のストーリーに華を添える存在として音楽は欠かせません。
ロマンスを盛り上げるためのドラマティックな音楽、サスペンス映画のドキドキを煽る緊張感あふれる音楽。
ストーリーと音楽の相乗効果で私たちは自然と映画の世界に入っていくことが出来ます。

さて今回、ご紹介する映画はレディー・ガガという圧倒的な存在感を見せつける歌姫が体当たりの演技で魅了する
「アリー スター誕生」です。
では、あらすじを簡単に。

ジャクソン・メインは超有名なカントリー歌手。
でも、お酒とドラッグにどっぷり溺れています。
そんなジャクソンを公私共に支えているのは彼の兄ボビーです。
カリフォルニアでのコンサートの後、立ち寄ったバー(ドラァグクイーンのいるバー)でパフォーマンスをする歌手志望の女性アリーの歌に魅せられ、彼女を自分のコンサートに出演させます。
自分の容姿に自信がなく半ば夢をあきらめかけていた時、ジャクソンに才能と自信を引き出されたアリーは一気にスターダムを駆け上がっていきます。
お互いに激しく惹かれ合い、恋愛関係から結婚に至るのですが、上昇してゆくアリーとは逆にジャクソンは酒とドラッグをやめられず………。

この作品は1937年に制作された同名映画の3度目のリメイクで、主演のジャクソンを演じているブラッドリー・クーパーが監督を務めています。
彼は「ハングオーバー」シリーズや「世界にひとつのプレイブック」などで有名な俳優ですね。
正統派のイケメンではないけれどワイルドなのに人懐こそうで、私の中では好感度高い俳優さんです。

もう一人の主演はレディー・ガガ。
ガガ様と言ったら生肉ドレス。
瞼に目を書く人。
あとは圧倒的な歌唱力を持っている人、そのようなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
映画序盤、フランス語で歌う「ラヴィアンローズ」は圧巻です。

最初は鑑賞するつもりはなかったのですが、頻繁に流れるスポットCMのガガ様とブラッドリー・クーパーのデュエット曲が耳に残っていたので「ちょっと観ようかな」と軽い気持ちで鑑賞しました。

デュエット曲は「shallow(A Star Is Born)」アカデミー賞の授賞式でも2人で歌いましたね。
本当の恋人同士のように仲睦まじかった。
怪しい。
しかし、のちのインタビューでガガは
「パフォーマーとして“2人は愛し合っている”と見ている人たちに信じ込ませたかった」
と語っています。
狙ってやってたんですね。

私はすっかり騙されましたよ。

この曲は劇中、アリーがジャクソンに無理やりステージに引っ張り出されて「聞いてないよー」状態で歌わされた曲なのですが、サビにとてもインパクトがあり、レディー・ガガの歌唱力とブラッドリーの歌唱力(正直、吹替だと思ってた!)に圧倒される良曲です。
何度もリピートしたくなります。

ストーリーはアリーのサクセスストーリー、また、ジャクソンの挫折の物語、両面を描きながら進んでいきます。
私は1976年のリメイク版を鑑賞済みだったのでラストは知っていたのですが、それでも終盤に差し掛かるにつれ、胸が詰まるような切なさを感じました。
主演2人の演技に引き込まれたんですね。

どんどん輝き、自信を持ち上昇していくアリーと、頂点に上り詰めたものの堕ちていくばかりのジャクソン。
この2人の対比は互いの演技力も相まってストーリーに深みを与えています。
アリーもジャクソンも、ものすごく相手を思いやる気持ちを持っていても擦れ違い、傷つけ合うシーンは本当に切なかった。
アリーの気持ちもジャクソンの気持ちも痛いほど伝わってきます。

ラストの歌唱シーンは、「I`ll Never Love Again」
ジャクソンがアリーに贈った歌です。
タイトルだけでもどんなにジャクソンがアリーを愛していたのかわかります。
そして、同じようにアリーのジャクソンへの愛も、とても深いことが感じられ、ぐっと胸に刺さります。

王道のラブストーリーと言える作品ですが、レディー・ガガの歌唱力を堪能できる作品でもあります。
シャンソンから流行のポップス、バラードと変幻自在なところはさすがガガ様です。
そして素晴らしい演技力!!
“様”を付けずにいられない。
ほぼ、すっぴんだというレディー・ガガ様。
普通に美人さんです。

心に響く音楽と切ない愛が溢れた良作です。
たまには王道もいいですね。

※画像はAmazonより引用しました

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