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THE FIRST TAKEのゴスペラーズがすごかった【超進化型アカペラ「VOXers」】

今年でデビュー27年目を迎えるゴスペラーズ。
言わずと知れた、アカペラ界の第一線を走り続けるアーティストです。

ゴスペラーズといえば「ひとり」や「永遠に」などが有名ですね。
バラードでしっとり歌い上げるリードボーカルと、溶け合うコーラスが印象的ですが…

もしそれだけのイメージでしたら、あなたが知っているのはゴスペラーズのほんの一部。
今回はさらに魅力を知っていただくための1曲をご紹介します。

Youtubeチャンネル「THE FIRST TAKE」は、アーティストによる一発撮りのパフォーマンスでとても話題になっていますよね。
ここでゴスペラーズが披露した「VOXers」という曲が、イメージを覆す衝撃的な曲なんです…!


(左から、村上てつやさん、安岡優さん、黒沢薫さん、北山陽一さん、酒井雄二さん)



なんだこの曲は…

この曲は、実はゴスペラーズが長年取り組んできた“ケンカアカペラ”というもの。

その名のとおり、この曲では5人全員が個性を出しまくって、声を戦わせています。声質を合わせて綺麗に溶け合うハーモニーではないのです。

「個性と調和」の絶妙なバランス

聴いていただきたいのが、バックコーラス。
「ウー」や「アー」でハモるのではなく、スキャットでかなり複雑なリズム・音型を、それぞれがガンガンに歌っています。

ゴスペラーズって、5人の声質が全くちがうんですよね。
真ん中の黒沢さんはエッジの効いた声だし、一番右の酒井さんは透き通るようなやわらかい声。左から2番目の安岡さんはビブラート強めの声。

「ひとり」などのバラードでは、その個性をある意味「消して」ハーモニーを作っています。このように溶け合うハーモニーを作ることができるのも素晴らしいのですが、今回の曲はちがう。それぞれの声の個性をそのまま活かしているんです。

そして、バックコーラスがこれだけ自由に複雑に歌っているのに、ちゃんとリードボーカルが引き立って曲として成り立っている。これがすごすぎる。

しかもこの曲は、5人全員がリードボーカルを担当しています。リードボーカルを瞬時に切り替えつつ、「個性と調和」の絶妙なバランスを保っているんです。どうなってるんだ…。

この曲のキモ:ヒューマンビートボックス

この曲で印象的なのが、ヒューマンビートボックスです。
この曲の作詞作曲も担当した酒井さんが、ルーパーという機械を使って、まずは4種類のリズムパターンを録音していきます。

そして曲が始まると、歌いながらこのリズムパターンをON/OFFしていくんです…!
当然ですが、1拍でもズレたら台無し。しかも曲の合間でもビートボックスを挟んだりしています。さらっとやってのけていますが、おそろしく超絶技巧です…。

緊張感どこいった?

そしてさらにすごいのが、これ「THE FIRST TAKE」なんですよ。一発撮り。

THE FIRST TAKEって、他にも素晴らしい演奏がたくさんありますよね。一発撮りならではの、アーティストが演奏前にみせる緊張感もこのチャンネルの魅力だったりします。

でも、ゴスペラーズの場合はこの「緊張感」が感じられないんですよね…!いや、当然ほどよい緊張感はありますが、全員がリラックスしていて余裕すら感じる。

私も長年ボイストレーナーとして声と向き合ってきたのですが、声ってすごく不安定なものなんです。季節や体調によって日々コンディションが変わるし、年齢によっても変化していきます。

しかもグループとなると、その不安定さが×5人分。そんな中で、自分たちの声だけで常に戦ってきたゴスペラーズ。だからこそ、一発撮りでもここまでの貫禄と余裕を出せるのかもしれません。

進化し続けることで出来た唯一無二の曲

以上、ゴスペラーズの超進化型アカペラ曲「VOXers」をご紹介しました。

ここまでのキャリアを積み上げてきても、なお新しいことにチャレンジして進化を求めている。常に攻め続ける姿勢が本当にかっこいいな、と再認識しました。

またこの動画の最後では、村上さんのおちゃめな一面もみれたりします(笑)ギャップがたまらん(笑)

ゴスペラーズの新たな魅力をぜひ味わってみてください♪

※画像はゴスペラーズ公式サイトより引用させていただきました

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