おうちで作れる簡単レシピ。郷土料理「冷や汁」で栄養満点な食事を

私が住んでいる地域は桜が咲き始めました。
暖かくなり外に繰り出したくなる季節ですが、外出もできず気が滅入りそうな毎日ですね。
外出ができない分運動量も減り、「食事はヘルシーで栄養満点なものを」と考える方も多いのではないでしょうか?
今回は、宮崎県に住む義母伝授の冷や汁をご紹介致します。
作り方も簡単で栄養満点な冷や汁。
これを食べて心も体もリフレッシュしましょう!

冷や汁とは

出汁と味噌で味をつけた汁物料理で、主に夏場に食されています。
元々は忙しい農家の食事として、残りごはんに味噌と水を混ぜ、かきこんで食べていた簡単料理でした。
その後、第二次世界大戦以降に各家庭で様々な具材を入れるなど工夫がなされ、少しだけ手間のかかる料理へと移行していったそうです。

宮崎県の冷や汁

「冷や汁」というと宮崎県の郷土料理として有名ですが、実は山形県、埼玉県など日本各所の郷土料理でもあります。
ただ、鎌倉時代の「鎌倉官領家記録」に冷や汁の記述が残っており、僧侶によって全国に広められたのがほとんど廃れ、気候風土に適していたと思われる地域にのみ残ったとされています。
そして宮崎県の冷や汁が最も原形に近いとされています。

冷や汁の材料

・落花生(ピーナッツでもよい) 5〜6粒
・いりこ            10匹くらい
・味噌             大さじ1
・お湯             180cc
・白ごま            適量
<薬味>
・青じそ
・きゅうり
・ミョウガ
※分量は大体の目安なので、好みに合わせて変えてください。

作り方

⒈落花生といりこをすり鉢やミキサーなどで粉砕します。
(宮崎の実家では必ず落花生を入れていました。香ばしさととろみがでて美味しいです。冷や汁レシピを見ていると、落花生を使っていないレシピが多いので、そこはお好みで)

⒉1に味噌・お湯・白ごまを加えさらにミキシングすると茶色い液体が出来上がります。
ここに粗く潰した豆腐をまぜ、冷蔵庫で冷やします。

⒊2の液体を白ごはん・麦ごはん・十五穀米などにかけ、薬味をのせていただきます。 
(ささみを茹でたものやサバ缶をのせても美味しいです)

冷や汁は地域や家庭により様々。
「こうでないといけない」というものはありませんので、お好みで色々アレンジしてみたり、各地域のレシピを試してみるのもオススメです。

冷や汁は滋養食

冷や汁にはレシピにもあるように、味噌・ごま・豆腐が入っており、これらは代謝に必要なビタミンB群やミネラルなどを含んでいます。
また、冷や汁には欠かせない味噌には美肌に役立つ働きがあるそうです。
マルコメ株式会社と東京工科大学との共同研究が行われ、味噌を毎日食べることで肌の保湿状態が良くなり、肌のキメが整うなど美肌効果があることが第67回日本栄養・食糧学会大会において発表されています。

普段の食事に取り入れてみよう

冷や汁は夏場だけに食されるイメージですが、一人暮らしや忙しい毎日を送る私たちにとっては最高の栄養補助食品。
材料は、普段料理をする人ならば大抵冷蔵庫に入っているものですし、そうでなくても手に入りやすいものばかりでお手軽だと思います。
冷蔵庫で2〜3日ほど保存が効くので、少し多めに作って毎日の朝食にするのも良いかもしれません。
サラッと食べられて栄養があるので体調を崩した時にも有り難いですね。

こんな時期だからこそ食べるものに気を配ったり、早寝早起きや適度な運動を取り入れて免疫力を高めていきましょう。
もしもこれまで不摂生な生活をしていたのならば、それを見直す良いきっかけにもなるのではないでしょうか?

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