画像で楽しむパリ・マレ地区編

皆さん、こんにちは!
今、世界中の人々が再び“海外旅行”できる日を待ちわびているのではないでしょうか。

異国の空気に触れ、文化を直接知ることは何よりも貴重な経験になりますよね。
“旅の目的地は逃げない”との見方もありますが、その日その時にしか見られない光景はあるものです。

例えば、私が暮らすパリで風物詩だった「セーヌ側の南京錠」など。
危険とのことで2014年に撤去されてしまったのですが、あれはあれで大変情緒のある風景でした。

というように、街並みって実は刻一刻と変わっていくんですね。
日本からもフランスからも観光客が消えてしまいましたが、そこに暮らす人々の日常は今どうなっているのかお伝えしたく、今回ペンを執りました。

観光サイトでは見られない、パリの流行の発信地であるマレ地区から活きた情報をお届けします!(2021年2月)



マレ散策入り口

マレって何なの?と思われる人も多いかもしれません。
パリを東京とすると、私はマレは青山に近いなと思っています。

最先端のモードを発信するブティックがたくさんある一方で、中世の貴重な建造物も残っている、パリの昔と今が混在する魅力的な場所なんです。

実際に17世紀ころの貴族の邸宅や庭園がいくつも現存しているので、マレ地区を散策するだけでテンションが上がってしまいます!

マレ地区はパリ20区のうち中心からすぐ東側の3~4区にまたがっている地域。
今回の散策は一番東側からスタートしてみました。

東側での見どころはヴォ―ジュ広場(Place des Vosges)です。
パリで最も美しい広場と言われており、その入り口も情緒たっぷり。

ルイ16世の治世下、1612年に完成したということで、歴史を感じます。

実はこのヴォ―ジュ広場の一角に、作家ヴィクトル・ユーゴーの生家があるんですよ。
『レミゼラブル』もここで執筆したとのことで、何だか身震いする思いでした。

この時、広場は高校生らしき若者であふれていました。

現在フランス全土で夜間外出禁止令が出ています。大学を除く学校には通学できるようですが、レストランやカフェ、スポーツジム、美術館、大型デパートなどは依然閉鎖されたまま。

家で集まることもできない、遊びに出かけることも許されない学生にとっては公園が唯一の憩いの場なんでしょうね。

貴重な青春時代を家でオンラインゲームをして過ごすのではなく、公園で語り合う。そんな高校生たちに自身の懐かしい思い出を重ねながら、ヴォ―ジュ広場を後にしました。

アートの渋滞

さて、マレ地区はアーティストたちのたまり場でもあり、ギャラリーや美術館が立ち並ぶ芸術の街でもあります。(主に絵画)

最近気づいたのですが、パリは「フォントが綺麗」。
個人的に、生活の面では断然日本の方が便利だと思うのですが、フランス・特にパリは目に入るモノ全てがある意味優しいというか、丸っこいんですよね。

パリジャンはトゲトゲしているけどフォントは優しい。
日本人は優しいけどフォントが固い?

…なんてよく日本と比較しながら、未だ観光気分を味わっています。

マレ地区の特徴として一番に挙げられるのは、「美術のメッカ」ということです。
もう、大小の美術館が渋滞していると言っても良いかもしれません。

国立美術館から個人経営のギャラリーまで一体いくつあるんでしょうか、アート好きの私にしたらここだけでもフランスに来てよかった、と思わせてくれるほどパワーのある場所です。

国立ピカソ美術館。
残念ながら再開日時は未定です。

ルイ15世、16世時代の調度品が数多く展示されているカルナヴァレ博物館。
入館料はなんと無料!

ルーヴル、オルセーとともにパリの3大美術館に数えられているポンピドゥーセンター。
ヨーロッパでも最大規模を誇る近代美術のコレクションを観ることができます。
よく見たら建物全部が「パイプ」でできていました。

もちろん小さなアートギャラリーもたくさん存在します。
コロナ以前はこういった場所で開催される個展に足を運んで、アーティスト達と会話するのが楽しみだったのですが、今はほとんどがオンライン個展に移行しています。

オンラインも便利なのですが、その場で絵具の匂いをかいだり、質感を確かめたりして、「生」のアートを存分に噛みしめたいものです。

と、思っている人は私の他にもたくさんいるはず。。。

余談ですが、パリ中心地でもこのように空き物件が増えてきました。賃貸・分譲住宅はもちろん、オフィスや店舗の空き情報はものすごく増えましたね。

テレワークが進んでるとはいえ、一体みんなどこへ行ったのでしょう?
大西洋側や南仏に移動している人が多い、と聞きましたがそんなにすぐ決断できるものなんでしょうかね。
もともと都会暮らしに疲れていた人がコロナをきっかけに“大挙して”田舎に移住したのかもしれません。

やっぱり人間には自然が必要なんだなあ。。。としみじみ思っていたところに面白いものを発見。

この建物全体が工事中だったせいもあり、一階のテナントに入る食材屋さんの看板が地べたに置かれていました笑。

「今日のおすすめ」的な内容が書かれています。
お店に入るのに邪魔ですし、そもそも壊れていますし、気にならないのかな?と思ってしまいますが、この適当さこそがフランス人です。

ラテンの適当さと、ヨーロッパ内陸地特有の湿っぽさ、そして鋭い洞察力などが色々合わさってこれほど豊かな芸術性が身につくんじゃないか、と感じました!

今だけ見れる、食べ歩きの光景

日本ほどストリートフードが発展していないせいか、今までパリで食べ歩きの光景を見たことがありませんでした。

レストランやカフェはお持ち帰りのみ。
ということで、忙しい人なんかは道端でサンドイッチを頬張ってしまっています。

なかなか見れない光景なので、親近感がわいてしまいました。
こんな寒いなか外で飲食するなんて、逆に今しか経験できませんね。
ということで私もカフェに立ち寄りました。

「写真撮ったら買わなきゃあ!」と、カフェのお兄さんにからかわれながらホットワインを購入。

フランスでは冬のホットワインが格別に美味しいんです。
シナモンが効いた濃い味で、ちょっとフルーティー。
寒いのと美味しいので一気飲みしてしまいました。

もう一つ、マレ名物のパティスリーをご紹介します。
その贅沢な味わいに虜になる人が続出すると噂の、メール(MEERT)です!

こちらの名物はゴーフル。フランス北部のリール発祥のゴーフルは、しっとり柔らかな薄生地の間に、バニラビーンズ入りのシャリシャリ感のあるバニラクリームがたっぷりと挟まった、これは普通じゃないぞと感じされられるお菓子です。

創業250年のメール(MEERT)のゴーフルは、全人類が一生に一度は食べてほしいと言える絶品!甘いものが苦手な方も、パリを訪れた日にはぜひ試してみて下さい。実際甘いものが苦手な私も感動するほどの美味しさでした。

この日だけは血糖値が上がってもいいや、と思わせる素晴らしいスイーツです。

アート+スイーツ。
感性が喜ぶこのセットを満喫できるのがマレの醍醐味と言えるでしょう。

マレに留まりたい!

私もパリに住んでいるけど、改めてマレに住みたい!!と思えるほど魅力的なマレ地区。
何回足を運んでも飽きのこない街です。

フランス革命以来、いくつかの政治的事件の舞台となってきたパリ市庁舎(市役所)もマレ地区に位置しています。
こんな美麗な建築も見れて、一歩踏み込めばディープなパリも経験できる、本当に面白い場所です。

マレ地区の地下を走るハイウェイ。フランス映画のシーンに出てきそう。

例えば東京ではそれぞれの街がそれぞれのカラーを持っているように、パリでも同じことが当てはまります。
そしてマレ地区は特にキャラが濃いかもしれません笑。

今回は冬の氷点下のなか一人でぶらり出掛けたマレ散策でしたが、本当に楽しかったです。
画像だけでも皆さんにこのワクワク感が伝われば嬉しいです。

早く世界が元に戻り、自由に旅する日が再びやってきますように。

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