編集日記vol.2-恋というものの正体とは

編集日記 恋というものの正体とは

先日、そこそこの年齢の既婚男性が現在進行形で「恋していたい」と言うのを聞いて、恋ってどんなものだったっけ?と考え始めました。
(不倫ということではなく、「恋という気持ち」についての会話です)
正直、私自身はもう恋なんてごめんです。
あんなメンヘラ製造機みたいな感情に振り回されたくはない。



25年後のセックス・アンド・ザ・シティ

35歳以上、40代50代の女性とゲイは夢中になったであろう海外ドラマ「SEX AND THE CITY」。
その原作者、キャンディス・ブシュネルが新刊を発表しました。

あれから25年。
時代は大きく変化し、取り巻く環境もずいぶん変わりました。
一緒にやんちゃしたお友達はそんな過去はなかったとばかりに、キャリアを積んで生き生きと仕事をしていたり、清楚なお母様となっています。
ときおり同窓会のように集まる時の思い出話なんて酷いものですよ、本当に。

50代になったキャンディスのエッセイでは、離婚やティンダーでの出会い、若い男の子との火遊び、そしてスーパーミドルとの新しい恋などが赤裸々に綴られています。
隠居するかに見せかけてグイグイ次のステップに進んでいく様が爽快!
これからもまだまだ大丈夫、強くしぶとく生きていけるわ、と思わせていただきました。
「その後」は続いていくんですよね。

安全なところから楽しみたい

じゃあ恋とは無縁の人生かといえばそんなことはなく、胸が締め付けられるような美しい音楽や切なく甘い映画、ときめく漫画や心に刺さる小説に身悶えたりはしています。
まるでひと時の麻薬のようですね。
そこにワインとチーズがあればなお良し。
アホみたいにボロボロ泣くとすっきりするので、わざわざそんな作品を選んだりもします。

大人になって良かった

いろいろな経験を積んで回避方法を覚えた分、ずるいんですよ、大人は。
傷つきたくないし、どこがリミットかを知っています。
だからたくさんの防衛線を張って生きている。
それに今は結婚や恋愛だけが生きる道じゃないですからね。
わざわざ突っ込んでいく必要もない、楽な時代です。

それでも人は恋をする

では、どうして人は恋するのでしょう?
失恋で心が千切れそうに苦しくなるのを何度経験したら懲りるのかと、禅問答したことはありませんか?
それでもいく時は突っ走りますからね、怖いです。

街には恋の歌や恋愛映画が溢れています。
生身の人間に興味のない人だって推しに恋していたりする。
独身や結婚を卒業した人はキャンディスのようにリアルに恋を楽しんでいますよね。
今はペットが恋人、なんて人も。

なんだかね、やる気が出るんですよ、恋すると。
好きなアーティストのMVを観てライブのチケットを買った日には、お仕事や家事の進み方が2倍3倍ですもん。
恋とは、「自分を動かしてくれる原動力」なのかもしれません。
だから私は様々な作品を観て聴いて、心をときめかせているのかも。

よし、結論が出たことですし、読者の皆様の活力になるような記事をライターさんにお願いしよう。

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