京都「藤原鮮魚・uRashi Ma」京丹後の港町でナポリピザを楽しむ

京都府北部にある京丹後市網野町。
丹後半島の先端にある漁師町で、「浦島太郎伝説」の残る土地です。
そんな町に一軒の小さなピザ屋さんがあります。

藤原鮮魚・uRashi Ma

屋号に「鮮魚」とあるように、元は鮮魚店だったご実家を改装し、現在ナポリピザのお店としてご夫婦でお店を切り盛りされています。
店内は、小さなキッチンスペースとカウンター6席のみというこじんまりとした造り。
そしてこちらの奥様がとても気さくな方で、お一人様でも十分に楽しませてくれます。
京丹後の色々な話をぜひ訊ねてみて下さい。

店主の藤原さん

こちらの店主は、本場ナポリで腕を磨き、2012年のナポリピッツァ職人の世界大会で2位に入賞した経験のある実力派です。
ナポリ帰国後は兵庫県赤穂市のピッツァの名店といわれる「さくらぐみ」さんで腕を磨いたんだそうです。
そして2017年にこちらのお店をオープンされました。

地元の食材をふんだんに使った料理

前菜の盛り合わせ

まずオススメなのがこれ。
地元で取れた魚介や野菜がふんだんに使われています。
その日に仕入れた食材によって内容が変わるそうで、今回いただいたのは上写真のものです。
特に美味しかったのがどろ海老の唐揚げとマイワシのオイル漬け。
どろ海老は甘海老よりも甘いといわれており、噛むと海老の甘みが口いっぱいに広がります。
程よく油で揚がったどろ海老は、サクサクとした食感が美味しくて、頭からしっぽまで丸ごと食べれてしまいました。
マイワシはオイル漬けになっており、柑橘系のフルーツに巻いてありました。
一見意外な組み合わせに思いましたが、これがとても相性がいいのです。
マイワシは舌の上でとろけ、その後に柑橘系の酸味と甘味が混ざり口の中を幸せにしてくれます。
あまりにも美味しかったので、マイワシをおかわりしてしまいました。

目と舌で楽しむピザ

カウンター席からは、生地を伸ばすところから焼き上がりまでの一連の流れを楽しむことができます。
ちなみに私は、ピザ生地を投げてクルクルするのが普通だと思っていたんですが、あれは観客を喜ばせるためのパフォーマンスなんだそうですね。
そんなパフォーマンスがなくても店主の見事な手捌きに、ついつい食べる手も止まってしまうほど見入ってしまいました。

今回オーダーしたのは店主のオススメのピザ。
2種類の味が楽しめるハーフ&ハーフで、味はトマトベースとホワイトソースベース。
生地は薄すぎず分厚すぎず程よい感じで、縁はモチモチしていて私の好きな食感です。
トマトベースの方にマイワシがのっていて、トマトソースとの相性もバッチリでした。
意外とビッグサイズでしたが、素材の味が活かされていてしつこくないのでペロリと食べれてしまいました。

遠方から訪れる人も多いお店

以前テレビや雑誌に取り上げられたことにより、知名度がかなりアップしたそうです。
週末になると遠方からuRashi Maのピザを目当てにやってくる人も多いんだとか。
地元の人にも人気で、私が訪れた日もテイクアウトのお客さんや予約の電話で賑わっていました。
イートインの場合は、席数が少ない事もあり平日であっても予約はしておいた方がベストなんだそうです。

海辺で食べるのも良し

お店から歩いて2〜3分ほどのところに八丁浜という、とてもキレイなビーチがあります。
お天気が良ければテイクアウトをして、浜辺でビールと一緒に頬張るのも最高に美味しいと思います。
これからのシーズンは、海も穏やかになり透明度も増す最高にキレイな日本海を見ることができます。
週末や連休などに少し遠出をして、美しい海と美味しいピザを堪能しに来て下さい。

店名:藤原鮮魚店・uRashi ma
京都府京丹後市網野町浅茂川328-5
営業時間:11:30~19:00
定休日:木曜日
電話番号:0772−72−3798
駐車場:近隣に無料駐車場有り(6台まで)

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