神奈川/大磯 ハイカラ令嬢気分が味わえる「大磯迎賓館」のランチコース

「大正ロマン」と言えば、和洋融合の華やかな雰囲気や文化。
そして、女性の社会進出の始まりのイメージ。

大正時代を舞台にした「はいからさんが通る」という少女漫画をご存知の方も多いのでは?

今回ご紹介するのは、そんな大正元年に建てられた見目麗しいイタリアンレストラン「大磯迎賓館」です。

その名の通り、かつては「迎賓館」。
当時は海外からの賓客を招き、館の主人やご令嬢が夜ごと開かれる晩餐会でもてなしていたことでしょう。

ドレスコードはありませんが、ハイカラなおしゃれをして挑みたい絵になるレストランですよね。

お得なランチコース

JR大磯駅から徒歩1分の「大磯迎賓館」の中は、全面が窓に囲まれ明るい陽光が入る優しい雰囲気の空間です。
白いテーブルクロスに、色とりどりの照明、グラス、焦げ茶を基調とした家具、大正と令和の時代が合わさるモダンさにうっとり。
ディナーはなかなか…懐が少々痛みそうなお値段ですが、ランチセットなら少し背を伸ばせば手が届きそうです。

ピザ窯はナポリで100年以上の歴史を誇るメーカー「マリオ・アクント社」のものを本場イタリアから取り寄せて設置したそう。
「ピッツァランチ」は、前菜・ピッツァ・デザート・カフェが戴けるセットで、こだわりの窯で焼き上げたナポリピッツアが食べられます。

前菜は「湘南の野菜サラダ」。
新鮮な湘南の野菜をふんだんに使ったサラダは素材のそのものの旨味が際立ちます。

ピッツァは釜で焼き上げるため出来上がるまで多少時間がかかるのですが、周囲の奥様方の談笑タイムにはちょうどいいのかも。

大磯迎賓館では時間がゆったりと流れ、ワインを嗜むにもちょうど良く、大正時代に思いを馳せます。
はいからさんが通る、もう一度読み直してみようかな。

ようやく運ばれてきたナポリピッツアはこの通りお皿からはみ出す大きさ!
1㎝ほどの厚みのある生地は端がぷくっと膨れ、上の具材はごろごろ野菜が美味しそう。

本当に1人前かしら?と思いつつ熱々ピッツアをぱくりと頬張ると、上のチーズがとろーんと伸びて少々焦ります。
しかし、大正のお嬢様になりきっている私としては、口元の汚れをナプキンでぬぐいつつ、何食わぬ顔でもう一口。

もっちもちの生地はシンプルながらも小麦の味がしっかり感じられ、端のおこげは香ばしくパリパリで美味しい!

残念ながら、女性一人にはボリュームが多すぎ、2切れ残してギブアップ。
店員さんに申し出たところ、なんとお持ち帰り用に包んでくれました。
嬉しいサービスですね。

すっかり満腹になったとしても、当然別腹なのがデザートです。

濃厚なティラミスと柑橘系ソースがかかったジェラートがしゃれています。
珈琲と一緒にゆっくり頂き、最後まで令嬢気分を満喫できました。

ちなみに「大磯迎賓館」がある神奈川県大磯町、と言えば実は「海水浴場の発祥の地」であり、「湘南発祥の地」である、知る人ぞ知る歴史を感じさせる小さな街です。

明治時代では海辺の避暑地としても有名で、あの文豪やその総理大臣の足跡も至る所に見られるため、文学好きなら文庫や歴史書を片手にお散歩もオススメですよ。

店名:大磯迎賓館
神奈川県中郡大磯町大磯1007
営業時間:Lunch:11:30~14:00(L.O)
Dinner:17:30~20:00(L.O)
定休日:水曜日
電話番号:050-3385-0013
公式サイト:http://www.oisogeihinkan.com/restrant/

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