きっかけはおいしいフランス料理。映画「ジュリー&ジュリア」

私は母、息子、双子の妹とそれぞれの旦那、計7人で同居しています。
家のシェフは3姉妹の真ん中の妹(妹1)でしたが、ここ1年くらい末の妹(妹2)も料理を作るようになりました。
きっかけは、旦那が味にうるさいことではないかなと思うのです。
和食中心で、しかも一汁三菜という拘りまで持っていて、まあ、面倒くさいのです。
それまでは、片付け担当で包丁も余り握ったことのない(むしろ料理嫌い)妹2ですが、この頃は創作料理まで作るようになりました。
「料理なんか大嫌い、買い物も大嫌い」と言いながらも、一緒に行ったスーパーで買い出しをしている妹2はなんだか生き生きとしています。
「おいしい!」と褒められるととてもうれしそう。
そして、次の日も文句を言いながらもいそいそとスーパーに出かけていきます。
(なんだ、ハマってるじゃん)
息子のお弁当もたまに作ってくれるし…。
そうだ、もっと褒めれば毎日お弁当作ってもらえるかも…。

さて、今回ご紹介する映画は「ジュリー&ジュリア」です。



では、あらすじを簡単に

1949年、パリ。
外交官の夫、ポールの仕事の関係でアメリカから移住してきたジュリアは、フランス料理の美味しさにすっかり魅了されてしまいます。
「好きなことは?」
「食べること!」
というポールとの会話から、彼女はフランス料理を学ぶために名門料理学校ル・コルドン・ブルーに通うことを決意します。
料理経験が乏しいジュリアは、学校長のいやがらせにも負けず、家での予習復習を欠かさず、一生懸命フランス料理の習得に励みます。
次第に料理が生きがいと感じるようになったジュリアは、アメリカ人向けのフランス料理の本を出すという夢を持つようになります。
50年後のニューヨーク。
作家になる夢を持ちながらも派遣社員として働いているジュリー。彼女はピザ屋の2階で優しい夫のエリックと猫と暮らしています。
しかし、生き生きと仕事をしている友人たちの姿を見るたびに、自分だけ遅れをとっているような満たされない想いを感じています。
「このままではいけない」と思った彼女は、幼い頃から憧れてやまない、料理研究家ジュリア・チャイルドの524のレシピを365日で作り、それを毎日ブログに綴ることを思いつきます。

作品情報

監督はノーラ・エフロンです。映画監督であり脚本家でもあります。
1983年、アリス・アーレンと共同で脚本を書いた『シルクウッド』がアカデミー賞にノミネートされ注目されます。
1992年『ディス・イズ・マイ・ライフ』で映画監督としてデビュー。
その翌年、1993年に公開された『めぐり逢えたら』が大ヒットします。
ロマンティックコメディを得意としていました。
2012年、71歳で白血病のため逝去されました。

主演はメリル・ストリープです。アカデミー賞のノミネート記録を塗り替えてしまうほどの大女優。
もう70歳を超えているようですよ。
年齢を感じさせないパワフルさがありますね。

そして、エイミー・アダムスです。1999年に『わたしが美しくなった100の秘密』でデビューしました。
2007年公開のディズニー映画『魔法にかけられて』のジゼル姫はチャーミングで可愛らしかったですね。

フレンチがどれもおいしそう

本作は実話に基づいた作品です。
ジュリア・チャイルドは「アメリカの料理の母」とも呼ばれ、524のレシピをまとめた本はベストセラーとなり、それをきっかけに出演したTVの料理ショーで国民的人気を博したようですよ。
常にハイテンションで失敗しても笑って済ませるおおらかさに憧れてしまう。
一方のジュリーも作中で描かれたようにブログがきっかけとなり、現在は念願の作家として活動しているようです。
ストーリーは50年の時を経た2人の人生が交互に描かれ、まるで2本の映画を観ていたかのような満足感を得られます。

共通するのは料理を通じて生きがいを見つけたこと。
そして、2人を支える旦那様たちがとっても素敵なこと。

親しい人達とする食事はとてもおいしいということを改めて感じました。
時代は違えど、生きがいを見つけ輝いてゆく彼女たちは強く美しい。
おいしいフランス料理が次々と映しだされるので空腹なときは避けた方がいいかな?

【ジュリー&ジュリア】
監督:ノーラ・エフロン
脚本:ノーラ・エフロン
原作:ジュリー・パウエル
ジュリア・チャイルド
出演者:メリル・ストリープ
エイミー・アダムス
スタンリー・トゥッチ
クリス・メッシーナ
リンダ・エモンド
メアリー・リン・ライスカブ
製作年:2009年
製作国:アメリカ

※画像はAmazonより引用させていただきました

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