怪しい彼女

突然、20歳。新たな人生のスタート!映画「怪しい彼女」

12月に入りめっきり寒くなりました。

昨年、仕事を辞めてから家にいることが多くなり、冬場はストーブを1日中フル稼働させていますので、灯油代が馬鹿にならないと母からはボヤキという嫌味を毎日聞かせられています。

考えてみれば、昨年までは日中は仕事に行っていたし、夜寝るときはストーブを消して寝ても全然平気だったな。
今は寝るときも寒さが身体に染み入りストーブを消せない状態。
年を取ったんだなと実感します。
身体に溜まった脂肪は若い頃より多いんだけれども…。
運動量も減ったので血流が悪くなってるのかな?

そろそろ本気で身体のメンテナンスに気を付けよう!
…って毎年思って今に至る。
思ったことをすぐさま実行しないのも歳を取ったせいだな。
そして、すべてを歳のせいにするのも歳のせいですね(笑)
嫌だ、とりとめがない。

さて、今回ご紹介する映画は「怪しい彼女」です。
若い時に戻ってリセットしたいと思うこと、ありませんか?



では、あらすじを簡単に

戦中生まれの下町育ち、早くに夫を亡くし、女手一つで娘を育ててきた瀬山カツ。
お年寄り仲間からも煙たがられるスーパー毒舌おばあちゃんです。
一人娘の幸恵は今や女性向け雑誌の編集を手がけているキャリアウーマン。
そして、バンドでプロデビューを目指す孫の翼と3人で暮らしています。
しかし、娘の幸恵とは最近折り合いが悪く。
恩着せがましいカツの物言いが原因です。
そして、ある日、とうとう幸恵のうっぷんが爆発します。
激しい言い争いの末、カツは家を飛び出します。
夜道を彷徨う彼女は、今まで見たことがない小さな写真館に誘われるように入っていきます。
「私がこのカメラでお姫様にしてあげますよ」そう微笑んで、店主はカツに向けてシャッターを切ったのです。
店を出た彼女はバイクのミラーに写った自分の姿に驚愕します。
なんと、20歳の頃の自分がそこに写っていたのです!
望むような人生を生きられなかったカツに訪れた二度目の青春!
突然若返った彼女は、“こうなったらとことん好きなように生きてやる! “と髪型も服装もチェンジ、そして新たな人生をスタートすることに…。

作品情報

監督は水田伸生さんです。日本テレビのテレビドラマ演出家であり映画監督としても活動しています。
代表作に「舞妓Haaaan!!!」(2007年)「なくもんか」(2009年)「謝罪の王様」(2013年)などがあります。
本作は「謝罪の王様」(2013年)のスタッフが再集結して製作された作品で、韓国で2016年に公開され大ヒットした作品のリメイク版です。
ちなみに、中国、ベトナムでもリメイクされているようですよ。
韓国版での主演は日本での活動も目覚ましいシム・ウンギョンさんです。

主演は多部未華子さんです。コメディからシリアスまで演技の幅は広く、また、
クルクル変わる表情は30代になってもなんとも愛らしいですね。
本作では見事な歌唱力も披露してくれます。

そして老齢のカツを演じたのは賠償美津子さんです。おばあちゃん役ですが醸し出す色気は健在です。
娘役に小林聡美さん。
孫役には歌でも脚光を浴びている北村拓海さんです。

とりあえず買い物かな?

若返って人生を謳歌したい!誰もが1度は夢見る“人生のリセット”。
しかし、いざ、それが現実として訪れたら?
カツは最初こそ洋服や髪型をウキウキしながら変えていくのですが、さて、次は何をしよう?と考えた時、やりたいことが思いつかず銭湯で入浴中に白目をむいてしまいます。
「ああ、そうかもしれないな」
そんなシーンを見ながら、私も、若返ることになったら、とりあえず今の若い人の流行を追うことはしても他は思いつかないかもしれないと、やけにリアルに納得してしまいました。

しかし、喉自慢大会に参加したことで、孫の翼のバンドにボーカルとして参加することになり、彼女の歌う昭和歌謡に惹かれた音楽プロデューサーの出現でまさかのバンドデビュー?
多部未華子さんが歌う往年の名曲が素晴らしい!澄んだ歌声は癖になります。
身に着けるレトロファッションも可愛いですよ。
見た目は20歳、中身は73歳の言動の不一致は笑えます。
コメディと音楽の素敵な融合に感動しました。
元気がもらえる作品です。

【怪しい彼女】
監督:水田伸生
脚本:吉澤智子
出演者:多部未華子
倍賞美津子
要潤
北村匠海
金井克子
志賀廣太郎
小林聡美
主題歌:anderlust「帰り道」
製作年:2016年
製作国:日本

※画像はAmazonより引用させていただきました

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