Pretenderもいいけど…Official髭男dismおすすめ名曲5選



「ノーダウト」や「宿命」、そして名曲「Pretender」で2019年に一大旋風を巻き起こしたOfficial髭男dism。
紅白歌合戦への出場も果たし、2020年に入ってもドラマ主題歌やCM曲で次々とヒットソングを世に送り出しています。
まさに名実ともに国民的バンドとして、今や多くの人に支持されるアーティストでしょう。
しかしそんなOfficial髭男dismの素晴らしさは、上記で挙げた3曲のみには到底収まりません。
そこで今回は上記の人気曲とあわせて、ぜひ知って頂きたいOfficial髭男dismの名曲を5曲ご紹介したいと思います。

【Tell Me Baby】

まず最初にご紹介したいのは「Tell Me Baby」。
個人的にはOfficial髭男dismの存在を音楽好きに知らしめたのは、この1曲がそもそもの始まりだったのではないかと思います。
元々この曲は2018年1月に放送された「関ジャム 完全燃SHOW」にて、いきものがかりやエレファントカシマシなどのプロデューサーを務める蔦谷好位置が紹介したもの。
2017年の個人的ベストソング第2位として紹介した彼は、「思わず車を路肩に止めて最後まで聴いてしまう」ほどの名曲として、この曲に非常に高い評価を付けていました。

彼の言う通りこの曲は、全体に海外のブラックミュージックの雰囲気を感じさせながらもJ-POPらしい片鱗があちこちに散りばめられています。
比較的スローで耳馴染みの良いテンポにも関わらず、気づけば身体が動き出すような、人を踊らせることのできる楽曲です。
2017年にはすでに、現在のOfficial髭男dismというバンドをバンドたらしめる要素が完成していたということでしょう。
お洒落な楽曲と共に、MVでは映像に映るまだ垢抜けない雰囲気のメンバーを楽しめるのもまた一興ですね。

【Stand By You】

またこちらの「Stand By You」も、彼らの曲の中では先ほどの「Tell Me Baby」と1、2を争うレベルで洗練されたハイセンスな楽曲なのではないでしょうか。
同年リリースの超人気曲となったドラマ主題歌「ノーダウト」。
これが比較的アップテンポでJ-POPらしさの溢れる曲であるならば、この曲はどちらかといえば彼らのルーツであるブラックミュージック要素を前面に出した、音楽好きに向けた1曲と言いましょうか。
風の心地よい季節に景色の綺麗な見通しの良い道を、窓を全開にして車を走らせたくなるような。
そんな穏やかな高揚感と解放感を与えてくれるような1曲です。
また、この曲のさらにミソなポイントはサビ後半で合いの手に入るシンガロング。
メロディも非常に易しいものなので、一度二度聴いただけでの人でも簡単に参加することができますね。
ライブでステージのメンバーはもちろん、周囲のファンと共に声を揃えてこの箇所を歌う瞬間の一体感は、きっと何物にも代えがたい感覚なのではないかと思います。

【FIRE GROUND】

名曲揃いのOfficial髭男dismの楽曲の中でも、最も格好良いのはどれ?と聞かれれば、筆者は迷いなくこれを挙げるでしょう。
彼らの曲の中でもかなり熱く、まさに闘志滾るような1曲がこの「FIRE GROUND」なのではないかと思います。

少年ジャンプで連載されていた漫画、「火ノ丸相撲」のアニメ主題歌だったこの曲。
一言で言えば、持って生まれてしまったディスアドバンテージをひっくり返して勝利を掴み取る、という熱い思いの籠もった1曲です。

彼らの楽曲の中では珍しい、ズシンと重量感のあるリズムが印象的なイントロ。
淡々と自分の不利な現状を並べ受け入れながらも、その中で不意に現れるチャンスを掴んで逃すまいと燃やし続けている闘志が、この曲の歌詞では歌われているのです。
自分の中でコンプレックスの火種がずっと消えない、という方や、今現在途方もなく大きな壁にぶつかってしまっている、という方には、この曲がきっと勇気を与えてくれるはず。
大きな勝負ごとに挑む前には、ぜひイヤフォンを耳に挿して大音量で聴いて頂きたい、そんな1曲です。

【115万キロのフィルム】

誰もが知る名曲の一方で、ある程度Official髭男dismを聴いている、という方に好きな曲を聴くと、ほぼ必ずランクインするのがこちらの「115万キロのフィルム」。
様々な名曲を差し置いて、現在結婚式で使用したい楽曲としての支持が急増している1曲です。
大切な人と生きていく、ということを一本の映画に例えて歌ったこの曲。
よくある恋愛の曲とは違い、トキメキや胸がキュンとする幸せを歌った歌詞ではなく、普段の生活の中のあちこちに転がっている、代わり映えのない何気ない幸せにスポットライトを当てたような歌詞が多くの人の共感を呼んでいるようです。

恋人、家族、友人。
大事な人と過ごす時間をもっと大切にしたくなるような。
あるいは誰かと何気ない大切な時間を過ごした時の幸せな気持ちを思い出したり、これからも誰かとそんな風に過ごしたくなるようなこの歌。
この曲が深く胸に刺さるのは、特別なことのないありふれた日常が実は、何にも代えがたい幸せである、ということを知っている人なのではないでしょうか。

【パラボラ】

最後にご紹介するのは彼らの最新曲「パラボラ」。
カルピスウォーターのCMソングとしてリリースされ、コロナ渦の真っ只中であった4月末にMVが公開された1曲です。
CMソングにぴったりの、これからの季節に聴きたくなるような清涼感の溢れる楽曲であることはもちろんなのですが、この曲に関してはぜひMVも併せて楽曲を楽しんで頂ければと思います。

この曲のMVは、これまでのOfficial髭男dismのツアーやリハーサルの様子を撮影したカットから映像が構成されています。
もしかしたら全世界に蔓延する新型コロナウイルスの影響で、MV映像の撮影ができなかったのかもしれません。
ですが私は、こんな今の状況だからこそ、当たり前のように音楽を楽しんでいた日を、またいつか迎えられるように。
そんな思いが込められてこの映像が制作されたのではないかという気がしています。

どのような意図でこのMVが作られたのか、正式には明かされていません。
しかし実際の意図が何であれ、この映像を見ていると、きっとまた必ずこんな風に音楽をたくさんの人々と楽しめる日々が、たとえ遅くなっても帰ってくる。
そんな希望を感じさせる力がOfficial髭男dismの音楽にはあると、改めて気づかされる楽曲なのではないかと思います。

※画像はOfficial髭男dism公式サイトより引用させていただきました

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